まわりを巻き込む可能性もあるからヤメてくれ! 元教習所教官が語る「よく見かける」危険運転3つ (2/2ページ)

自分さえよければ……という運転は事故のもと!

2)ハイビーム

 対向車や前車がいる場面でハイビームのまま運転し続けるのも迷惑です。

 ハイビームで運転している車両の運転者は前方が見やすく運転しやすいものの、ハイビームにしている車両の前方を走行している車両や対向車線を走行している車両からすると、非常に眩しく目がくらんでしまいます。眩しいだけで済めばいいものの、場合によっては前方の交通状況が見えず、対応が遅れて事故になる可能性もあります。

 ハイビームを有効に使うのはいいものの、前方に車両がいるときや対向車がいる場面ではロービームに切り替えるようにしましょう。

 最近では、オートハイビームやアダプティブヘッドライトなどを装備しているクルマも増えてきました。しかし、状況によっては正しく機能しないこともあるため、システムを過信しないように注意しましょう。

3)ギリギリの進路変更

 通行帯が複数になる場面や交差点前の右折・左折専用車線の直前でよく見る迷惑行為が「ギリギリ進路変更」です。

「あっ! やっぱりこっちだった!」と道を間違えたことに気づき、合図も出さずに急に進路を変える運転者を見ることがあります。なかには、あと数秒遅れていたら事故になるような危険な場面を見かけることもあります。

 このような運転をしている人の多くは、不慣れな道を走行していたり、ナビ画面に夢中になっていたりすることが多いです。クルマに装備されているナビやスマホのナビゲーションを頼りにするのもよいですが、道路には方面が書かれている標識があります。

 ナビを設定した際に「とりあえず◯◯方面に向かって、△△の先の信号を曲がる」など、おおよその道順を把握し、標識も見ながら運転するようにしましょう。

挙げればキリがない迷惑行為

 運転中に見かける迷惑・危険行為は、今回紹介した3つ以外にもたくさんあります。周囲への迷惑・危険行為は無意識のうちに行ってしまっていることがあるため、周囲の迷惑運転や危険運転を見て「あんな迷惑な運転をしないように気をつけないと……」と受け止め、自分の運転を定期的に見直すことが迷惑をかけない安全運転への近道といえるでしょう。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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