シビック・タイプRが3台も参戦で「タイプR好き」なら注目必至! チーム力とドライバーの腕が勝敗を分けるS耐のST-2クラスから目が離せない (2/2ページ)

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 ST-QクラスにもシビックタイプRが参戦しています。こちらはHRCが主導となり、カーボンニュートラル燃料を使い、次世代のスポーツカーの開発を目的に参戦しています。ST-Qクラスは車両の開発が目的でもありますので、大型の前後スポイラーなども装着し、空力解析などを実戦のなかで収集することも行われています。

 ST-2クラスの予選結果は225号車KTMS GRヤリスが一番タイム、以下95号車SPOONリジカラCIVIC、72号車OHLINS CIVIC NATS、743号車ホンダR&DチャレンジFL5、7号車新菱オートVARIS☆DKL☆EVO10、13号車エンドレスGRヤリス、6号車新菱オートDXL夢住まい館EVO10と合計7台での戦いです。

 今回の開幕戦は4時間耐久ということで3回ピットインを行い、レースを繋いで行きます。

 結果は1位225号車KTMS GRヤリス、2位 72号車OHLINS CIVIC NATS、3位95号車SPOONリジカラCIVIC、4位13号車エンドレスGRヤリス、5位743号車ホンダR&DチャレンジFL5、6位7号車新菱オートVARIS☆DKL☆EVO10、7位6号車新菱オートDXL夢住まい館EVO10となりました。

 GRヤリスの速さは以前から注目を浴びていましたが、開幕戦でポールtoウインを果たしました。シビックタイプR勢は2・3・5位という順位になりました。

 初出場で2位表彰台を得た山野選手は、「車両が来たのが今週で、そのままレースに参戦しました。セッティングなどを見つけ出す作業もそうですが、レースに出ること自体が大変でした。NATSの学生も大変ななか準備をしてくれました。その結果、2位表彰台を得られたのは非常に良い結果だと思います。ただ、人間に例えると筋力などがまだ全然ついていないよちよち歩きのような状態です。まず戦える身体に仕立て、そこから上位を目指すようにしていかないといけない。これには時間がかかると思いますが、じっくり育てていきたいと思います」と、まだ始まったばかりながらも2位表彰台を喜んでいました。

 3位になったSPOONは、「レースなので順位は出ますが、順位だけにこだわらず、あくまでも製品開発の延長線上のことなので、多くのファンの方に喜んでもらえるようにしていきたいです。国内レースがひさしぶりだったこともあり、SCやFCYでのタイミングでどのような作戦をとるかなど、少し経験不足な部分もありましたが、今後経験を積んでいけばいいことかなと思っています」(城本氏)と、冷静に現状を分析していました。

 チャンピオンチームとして挑んだ743号車ホンダR&DチャレンジFL5の木立氏は、「ピット作業違反やコース上でのスピンなど反省することが多くあった今回でしたので、次戦に向けてそこは立て直していかないといけません。新しいライバルが増えたことにより車両が違うことをいい訳にできなくなりましたが、そのぶん目標が明確になった部分もあります。人材育成をしつつも車両のアップデートも行い、2連覇に向けて気を引き締めていきたいと思います」と語ります。

 ST-Qクラスに参戦していた271号車ホンダシビックタイプR CNF-Rはパワステのトラブルが出てしまい、残念ながらリタイヤとなっていまいました。

 今シーズンはST-2クラスにもう1台シビックタイプRが参戦するとの情報も出ており、ますます激戦になり目が離せないシーズンとなりそうです。次戦はスーパー耐久のなかでも最大のイベントとなる富士24時間レースが5月25〜26日に開催されます。

 ディフェンディングチャンピオンの743号車ホンダR&DチャレンジFL5が今回のミスを修正し、勝ちを狙いに行くと思われます。 72号車OHLINS CIVIC NATSはST-5での経験も豊富です。95号車SPOONリジカラCIVICはアメリカの25時間レースを経験しているので、万全の対策をしてくるでしょう。

 今年のST-2クラスのシビックタイプRの熱い戦いに注目です。


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