映画で見る「パトカーの体当たり」はガチで行われていた! 日本とは全然違うアメリカ警察の装備や行動 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アメリカの警察がよくやる行為にどんな意味や秘密が隠されているのかを解説する

■パトカーが逃走車両に体当たりする行為や職質時にトランクを触る理由などに触れている

■背景を知ることで今後アメリカのカーチェイスを見るときにちょっとしたスリルを味わえる

体当たりで容疑者のクルマをスピン……はガチで行われている!

 国内でペダルの踏み間違いによる事故と、アメリカのPITマニューバによる逃走車両の阻止って、もしかしたら同じくらい頻発しているのではないでしょうか。ご存じのとおり、PITマニューバとは警察車両のフロントに取り付けられたプッシュバンパーでもって犯罪車両を激しくアタック! 当然、当てられたクルマはあらぬ方向へとスピンして「観念しろ!」ということに。いまでは、毎日のように動画サイトにアップされているので、決定的瞬間をご覧になった方も大勢いらっしゃることでしょう。

 このPITマニューバですが、アメリカのパトカーがすべてプッシュバンパーを付けているわけではありません。日本でいうところの交通機動隊のような部隊、あるいはハイウェイパトロール的な法執行機関が用いており、ついでにいうと動物避けのアニマルバンパーに似ているも、素材や剛性などまったくの別物だそうです。

 ちなみに、法執行機関むけプッシュバンパーの最大手、セティナ社からは数種の製品がリリースされており、「環境に配慮した塗料を使用」とか「プッシュしても変形しづらい、塗料もはげない」といったアピールがされています。また、バンパーに加えフェンダーラップと呼ばれる防護パーツもラインアップし、こちらはスピンした逃走車両が自社に接触した際のプロテクターとして役立てるとのこと。

 なお、セティナ社はこのほかにも鋼鉄でできた後席とのセパレーターや、犯人護送用リヤシート(身体拘束のしやすい形状)、トランク内の武器収納セットなどを用意しており、ワンストップでアメパトを仕上げられると評判なのだそうです。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
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