大型トラックの確実な休憩で「黄色いペットボトル」問題も解決! 全国11カ所のSAで実施中の「短時間限定駐車マス」とは? (2/2ページ)

短時間駐車を守ってもらうための監視対策も進められている

 この実験は、長時間駐車する車両の存在により、駐車ができずにSA・PAを出ていく大型トラックが多い施設に「短時間限定駐車マス」を整備することで、休憩機会の変化や、周辺休憩施設を含めた混雑状況、効果的な整備位置などを検証するもの。60分以内限定の大型車駐車マスを設けることで、大型トラックドライバーのより確実な休憩機会を確保することを目的としているわけだ。

● 短時間限定駐車マスの実証実験予定箇所

NEXCO東日本管内
E4 東北道:蓮田SA(上り)、上河内SA(上り)、安達太良SA(下り)、国見SA(下り)

NEXCO中日本管内
E1 東名:足柄SA(上り)

NEXCO西日本管内
E2 山陽道:福山SA(下り)、吉備SA(上り)、龍野西SA(上下)

E3 九州道:古賀SA(下り)、E2A 中国道 美東SA(下り)

※ 今後、大型車駐車エリアの混雑状況を踏まえ、試行箇所数・マス数を拡大する場合があります

 短時間駐車マスはひと目でそのエリアだとわかるよう、路面に表示が施されるとともに看板も設置される。また、60分駐車のルールを厳格に守ってもらうため、監視体制の強化や駐車時間を判定するための画像処理技術の導入などのさらなる対策が進められている。

 この短時間限定駐車マスは、その駐車状況も監視・管理されているエリア。それにより、大型トラックの円滑な駐車および休憩機会が確保でき、ドライバーの430休憩も確実に行なうことができるほか、土日祭日によく発生している大型車駐車マスでの普通乗用車の駐車といったマナー違反も一部とはいえ解消される(これだけ堂々と「大型車」「短時間」といった路面や看板の掲示がされていれば、乗用車はそもそも駐車しないだろうが……)ことになるだろう。


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