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ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった (1/2ページ)

ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった

この記事をまとめると

■ガソリン代の高騰でクルマの「エアコン」の使用を控える人も覆い

■エンジン車の場合は暖房が燃費を悪化させることはあまりない

■ただし電気自動車の場合は暖房が電費に大きな影響を及ぼす

エンジン車で出す温風は家庭用エアコンと仕組みが違う!

 ガソリン価格が高騰したまま、いっこうに下がる気配を見せない今日このごろ。せっかく自由にお出かけできる世の中に戻ったのに、これじゃ気軽にドライブもできない……。なんて嘆きつつも、コツコツと日々、燃費アップのためにエコドライブをしている人は多いですよね。

 家庭の場合は、光熱費の節約というとまず頭に浮かぶのが「エアコン」ではないでしょうか。環境省などの呼びかけでも、夏は設定温度を高めに、冬は低めに、などといわれているので、クルマでもエアコンを使って燃費をアップしようと、同じように設定温度などを工夫して節約しているかもしれません。とくに冬の寒い日は、ヒートテックのような発熱する下着やダウンコートなどを着込んだり、温かい飲み物を飲んだりすれば、寒さを和らげることができるからと、暖房を入れるのをガマンしている人もいます。

 でも、もしかするとそのガマンは、あんまり意味がないかも……?

 というのは、クルマのエアコンのシステムが、家庭用のエアコンとはちょっと異なるところに理由があります。もともとクルマのエアコンは、エンジンの熱を利用しているシステムが多く、最近は電気を使うものも出てきていますが、ガソリン車の場合はまだまだエンジンの熱を利用するタイプが多いです。

 おおまかなシステムとしては、車内のA/Cボタンをオンにし、たとえば設定温度を23度にしたとすると、外から取り込んだ空気を一度、コンプレッサーという機械を回して低温まで冷やしたものを、エンジンの熱で暖かくなった排気を利用して温度を調整して車内に放出し、車内の温度を23度に調整します。A/Cボタンには除湿機能もあり、外気温との差などによって、窓が曇るのを防ぐようになっています。これは梅雨の時期など、雨の日にも役立ちますね。

 このようなシステムであることから、エアコンのクーラー機能では暑い日に設定温度を低くすればするほど、コンプレッサーがフル稼働することになってしまいます。そのためにガソリンを消費するので、燃費の悪化につながってしまうという理屈です。ただし、寒い日に暖房で車内を温めたい場合には、エンジンの熱で暖まった排気をそのまま車内に送り込めば済むことですね。冬は乾燥していますので晴れている日なら除湿機能を使う必要もほとんどありませんので、A/Cボタンはオフのままでも十分に快適な車内を保つことが可能です。コンプレッサーを休ませておくことができるぶん、燃料も節約できるというわけです。

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