大型トラックに休憩義務はあれどSA・PAは慢性的な駐車枠不足! 対策で出てきた「駐車有料案」はハッキリいって愚策そのもの!! (2/2ページ)

トラックドライバーが休憩をとる場所の提供を

 乗用車のドライバーも適度な休息は必要だが、トラックドライバーの場合、4時間ごとに30分の休憩が義務づけられ、4月からは13時間働いたら8時間は連続して休憩しなければならなくなっている。高速道路の利用料金を徴収している以上、休憩のスペースを提供するのは当然のことだろう。

 現在のSA・PAの敷地を拡大したり、新たなPAを増設するだけでなく、高速道路を一度下りて、再度乗り入れても初乗り料金を徴収しないよう、ETCのシステムを見直すなど、まだまだできることはある。

 一般道を利用できれば、道の駅や大きなコンビニで休憩することもできるし、高速道路のインターチェンジ付近にも、そうした民間の駐車スペースが増殖する可能性も出てくる。

 NEXCO各社にとっても物流の要であるトラック輸送を支えることは、高速道路の存在理由として必須の条件であるはずだ。高速道路料金を徴収している以上、SA・PAの有料化は実質値上げに相当する。SA・PAの利用者数が減れば、入っているテナントも売り上げが減少してしまうリスクも生じる。

 高速道路の借金は建設費用に加えて、今後のメンテナンス費用も計上したことで、償還期間が延ばされ、無料化されるのは2115年(!)と、事実上無料化は撤回されたも同然の状態になった。現状の危険な状態を解消するのであれば、もっと利用者に沿った解決策を考えてほしいものだ。


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