日本のスズキでは代わりがない「7人乗りSUV」も存在!
XL7
コアなスズキファンであれば、2台目エスクードのロングモデルとして1998年に登場したグランドエスクードの輸出名としてXL7という車名を覚えている人もいるかもしれない。ただグランドエスクードは1世代のみで終売となり、海外向けLX7も2代目が2009年で終売すると後継車種が登場することもなく時間だけが過ぎていっていた。
そんなXL7の名前が突如復活したのは2020年のことで、インドネシア市場でスイフトのプラットホームを使用した7人乗りモデルであるエルティガをベースにクロスオーバーSUVテイストをプラスしたモデルとして登場。
北米市場向けにリリースされていた過去のXL7とは比べるまでもないが、全長4450mmと比較的コンパクトなサイズのクロスオーバーSUVで3列目シートを備えるというモデルは日本にありそうでないモデルであるため、ニッチなユーザーを取り込むこともできそうだ。
キザシ
最後は番外編としてすでに販売が終了しているキザシの海外専売モデルに触れておきたい。日本ではスズキ関連企業の重役車か、警察の捜査用車両というイメージが非常に強いキザシだったが、日本国外ではスポーティな走りが楽しめるスポーツセダンとして売り出されていたのだ。
とくに北米市場では、4グレード中3グレードに6速MTが用意され、日本仕様には存在しなかったサンルーフやベージュ系の内装色も設定。
さらにボディカラーも日本仕様が白、黒、銀という無難すぎる3色展開だったのに対し、スポーティなレッドやブルーなどを含む8色が用意されるなど、かなり毛色の異なるラインアップとなっており、日本仕様にもこのテイストを盛り込んでいたらもしかしたらもう少し違う結果になっていたかもしれないと思うと惜しく感じてしまうのだ。