この記事をまとめると
■運転免許の更新や取得する際には「質問票」というものを提出する
■主に質問事項は5つでいずれも過去の病気歴や疾患を問うものとなっている
■虚偽の回答をした場合には1年以下の懲役または30万円以下の罰金のいずれかを負う
免許更新時に書かされる紙の意味
運転免許を取得するときや更新するときに記入する「質問票」。この「質問票」とはなんなのでしょうか。今回は、免許取得時や更新時に記入する「質問票」について解説します。また、「質問票」がいつから始まったのか、どのような目的で用意されているのか、どんなことを質問されるのかについても紹介します。
運転免許の取得や更新時に記入する「質問票」とは?
運転免許を取得するときや免許更新時に記入する「質問票」は、運転免許の取得や更新手続きをする方すべてに義務付けられている病気に関する質問への回答書です。
この「質問票」は、平成26年6月1日に義務化されました。免許取得時や更新時に配布され、質問に正しく回答して提出をしなければ、免許の取得や更新の手続きができません。
そもそも「質問票」が義務化されたのは、意識障害を伴う発作を起こす病気(一定の病気)などを有する運転者による交通事故が相次いで発生し、病を有することを申告せず運転免許証の更新を繰り返していたことが明らかになったため導入されました。
この「一定の病気」とは、次のとおりです。
・統合失調症
・躁うつ病
・てんかん
・再発性の失神
・無自覚性の低血糖症
・重度の眠気の症状を呈する睡眠障害
・認知症
・脳卒中
・不整脈
・その他(自動車等の運転に必要な認知・予測・判断・操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状を呈する病気)
ただし、これらの病気に該当する場合であっても、クルマの運転に支障を及ぼすおそれのある症状を呈するものでなければ、運転免許の拒否や取消しの対象にはなりません。運転免許の可否については、医師の診断を参考に公安委員会が判断します。