どの装備もいまではほぼ絶滅……!
かつてはRVの神器として装備されていた(オプション含む)3連メーター、つまり(水準器/傾斜計/標高計or方磁石)も絶滅危惧装備となっている。SUVの商品性、方向性がアーバンに向かっていることもあるし、あってもめったに使うことがないのも事実で、あったとしてもいまでは各種センサーによってディスプレーのなかで表示ができるからである。
そうそう、かつてのRV、SUVでは当たり前の装備だった左フェンダーに生えたきのこミラー(ボディ左側面を映し出すミラー)や、リヤアンダーミラーもいまでは過去の装備になりつつある。それもそのはず、いまではカメラの装備が当たり前になり、ディスプレーで車体側面、リヤの画像を映し出してくれるからだ(車体側面の画像は速度制限があったりする)。
360度センシングのSUVも少なくなく、また突起物をなくす考え方もあり、とくに車体後部を映し出すリヤアンダーミラーに関しては、いまではリヤカメラの装着が義務化(新型車は2022年5月から、継続生産車は2024年5月から)されたこともあって、過去の装備となっているのだ。
最後に、かつてRV、SUVにあった「今は昔の装備」、ボディ形状の例を挙げると、たとえば1995年に登場した初代ホンダCR-Vのパーキングレバーは旧車さながらの、平成以降生まれのレバー式または電動パーキングブレーキに慣れたドライバーならそれがなにか判別不可能な(!?)、T字型スティック式だったのだ。
そして初代スズキ・エスクードには、なんといまのアウトドアブームを先駆けた(!?)電動シャワーなるものまで用意されていたのだから衝撃的だ。また、ボディ後部がトノカバー仕様のハードカバーボディだったり、折り畳み幌仕様もあった(つまりラゲッジ部分がオープンカー!?)異色SUVのいすゞ・ミューも懐かしい。