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使い古しのTシャツ……とかじゃダメ? 洗車時に使う「クロス」は「モノ」と「部位ごとの使いわけ」がめちゃくちゃ重要だった (2/2ページ)

使い古しのTシャツ……とかじゃダメ? 洗車時に使う「クロス」は「モノ」と「部位ごとの使いわけ」がめちゃくちゃ重要だった

この記事をまとめると

■洗車のあとのボディの拭き上げはクロス選びとクロスの使いわけが重要

■屋外での洗車の場合、ボディに優しく吸水力が高くスピーディに拭き上げられる洗車専用の高性能クロスが不可欠

■洗車にこだわるなら拭き上げる部位別にクロスは3〜6枚ほど用意したい

洗車ではボディの拭き上げも大切な作業

 みなさんは愛車を自宅などで手洗い洗車する際、あるいは洗車場で洗ったあと、どんなクロスで水滴を拭き上げているだろうか。普通のタオル、それとも雑巾? はたまた洗車用のクロスなどさまざまだろうが、愛車を大切にしたいのなら、クロス選びとクロスの使いわけが重要だ。

 洗車は、まずは足まわりから洗い、ボディ全体にたっぷりと水をかけ、汚れをザッと落としたあとシャンプー洗いをして、ボディ全体、足まわりに水をかけ、水気を拭き上げる……というのが基本的な工程だが(筆者はさらに細部用のブラシ、クルマの綿棒などで隙間洗いしているが)、屋外で洗車するのであれば、最後に水をかけたあとのスピーディな拭き上げがポイントとなる。

 というのは、屋外の場合、スピーディに拭き上げないと、風に乗った砂ぼこりなどがボディに付着する可能性大で、拭き上げる際のキズ付きの原因になり、さらに刻々と照射する直射日光、紫外線によって水滴が急激に乾いて反応し、やっかいなウォータースポット(白いリング状のシミ)の付着の原因にもなるからだ。

 つまり、ボディに優しく吸水力が高く、スピーディに拭き上げられる洗車専用の高性能クロスが不可欠なのである。

 筆者は1980年代から日本の洗車ブームを自動車専門誌などで牽引し、約30年間、洗車・補修用アイテムメーカーで開発アドバイザーとして仕事をしてきた(カーシャンプー、洗車クロス、洗車ブラシ、コーティング剤、白錆除去剤などを含む)。

 加えて、洗車・補修関連の書籍、自動車専門誌の連載、洗車・補修ビデオに関わったほか、NHK、NHK FM、日テレ、テレ東などの番組で洗車や補修の極意を紹介してきた、根っからの洗車オタクなモータージャーナリストでもある。

 だから洗車にはいまでも大いなるこだわりがある。ここでの「洗車後のふき取りクロスはどんなものがいい」というテーマで説明すると、すでに述べたように、使い古しの綿のタオルなどではなく、スピーディに拭き上げられる、ボディに優しく吸水力の高い洗車専用の高性能マイクロファイバークロスや合成セーム革……がベストということになる。

 では、スピーディに拭き上げるなら、大きなクロスだと効率がいいのでは? と思うかもしれないが、実際に某メーカーで商品化しようと検証したところ、水分を絞るのが大変ということで実現しなかった。市場に出まわっている40×40cm前後の洗車専用の吸水タオル=高品質マイクロファイバータオルや合成セーム革が、水気のふき取り効果、絞り性能の両面で、最適ということだ。

 筆者が現在使っているボディ用吸水クロスは、以前の愛車のコーティング(キーパーEX)を依頼したキーパーの現場で使われ、通販でも購入できる「コーティング専門店の拭き上げ用クロス(2枚入り)」(キーパーの直販で1180円)を基本としている。コーティング施工車用で、緑と青の2枚入りのためボディ用、下まわり用などと使いわけることができるのだ。吸水性能はもちろんハイレベル。コーティング車のコーティング性能を維持し、復活させる効果もあるというから心強い。

 ちなみに、洗車後のボディの拭き上げ方だが、力を入れてグイグイ拭くのはNG。筆者の場合、まずはクロスを大きく広げ、ペタンとボディに乗せ、スルスルと引っ張る、1980年代にすでに確立した方法で行っている。これだとクロスの摩擦による塗装面へのダメージは最小限。この方法ではことさらクロスの吸水力、保水性能の良し悪しが重要になる。そして筋状の拭き残しがあれば、再度、優しく拭き上げている。

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