事故が発生する前にまずは管理者に連絡する
実際の判例はどうなってる?
実際に、道路におけるトラブルによって被害を受け、国・都道府県・市町村を相手に裁判を起こした判例があります。さまざまな判例を見ると、「一般交通に危険は生じない」や「道路利用者の注意によって避けることができた」などの理由で管理者側に責任が生じないという判例が多いようです。
そのため、法律上では道路管理者を訴えて責任を負わせることができるようになっているものの、実際に道路管理者に責任を負わせるのは非常に難しいといえるでしょう。
道路のトラブルを見つけたら管理者に連絡しよう
ここまで解説したように、道路の維持・修繕・管理不足によるトラブルが起きても、「一般交通に影響はない」や「運転者の注意不足」という判決になる場合が多く、道路トラブルに起因する事故を起こしても単独事故(自損事故)として片付けられてしまう可能性が非常に高いといえるでしょう。
実際の判例からも道路の管理者が補償してくれる可能性は低いため、道路におけるトラブルを見つけたら道路の管理者に連絡し、修繕してもらうよう依頼し、事故を未然に防ぐことが有効な方法といわざるを得ません。
また、運転するときは道路の危険にいち早く気づくために、車間距離を長めにとって運転するのも事故を防ぐのに効果的といえるでしょう。