「さすがに勘弁してよ!」顔は笑ってても心は激怒! ディーラーマンが嘆く「イヤ〜な客」の言動7つ (2/2ページ)

結構いる「常識ハズレ」な言動をとるお客たち

禁煙であるはずの代車や試乗車で喫煙する

 これ、自動車販売店の方に伺うと意外に多いそうです。とくに、タバコを吸わない人は臭いに敏感です。タバコ独得の臭いは、馴染みのない人にとっては違和感があるのですぐに気づかれてしまいます。

「1本くらいなら吸ってもわからないだろう」ではないんですね。天井に臭いがしみついてしまうと取り除くのも一苦労。近い将来、代車を中古車として販売する可能性だってあります。喫煙車というだけでリセールバリューが下がってしまうこともあるので、禁煙のルールは守りたいところです。

Googleの口コミなどにあることないことをぶちまける

 ディーラーや販売店の対応が納得できない。許せない! その報復としてGoogleの口コミなどにあることないことをぶちまけるケースがあります。もちろん、販売する側にも否がある可能性もないとはいい切れません。しかし、この口コミを削除するのは困難な場合が多く、書かれた内容を鵜呑みにしてしまう人だっています。

 ユーザーにとって腹が立つこともあると思いますが、Googleの口コミなどで攻撃することはダメージが大きいことも知っておく必要がありそうです。また、「A店では出たばかりの●●●●●を15万円引きで契約した。B店はたったの5万円」といった情報(しかも実店舗名で)をSNSにアップするなんてもってのほか。こうなると立派な営業妨害です。

代車にガソリン満タン返しをお願いしているのに給油してくれない

 最近は代車を返却する際にガソリン満タン返しを徹底するところが増えてきました。それでもお願いレベルであることに変わりはないので、ガソリン満タンではない状態で返却してもペナルティーはありません。では、その場合はどうするのか?

 ここは販売店によって対応はさまざま。足りない分を店舗のスタッフがガソリンスタンドまで行って給油し、次のユーザーに渡すケースもあれば、そのままの状態で貸し出すこともあります。その場合、次に借りた人も同じように給油しないで返却してくるという悪循環に……。ちなみに、コチラの業界の人がよく使う広報車の返却は手洗い洗車&満タン返しが基本です。

まとめ:性善説が成り立たなくなったらおしまい

「察しと思いやり」こそが日本人の美点であり、この先、時代が変わろうとも守っておきたい暗黙のルールではないかと考えます。「まさか、そこまではやらないよね……」の一線を越えてしまった場合、またそのケースが多発した場合、「ルール」という目に見える形で縛るしかなくなってしまいます。これが増えれば増えるほど、お互いが息苦しく、ギスギスした関係になってしまうこともあります。筆者自身「自分への戒め」として、性善説が成立するように心掛けたいものです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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