それが2012年から2013年にかけて、状況が変化する。アップル側から自動車メーカーに対して車載器連携を打診してきたのだ。そして2013年6月、開発者向けにアップルが行っている国際会議で、「iOS in the Car」を発表した。
その前後に、今後はグーグル(現在は親会社アルファベット)からもアップルに対抗して、アンドロイドフォン車載器との連携を打診してきた。じつは、自動車メーカー各社はグーグルに対してもアップルと同様に車載器との連携の協議をもちかけていたが、話はまったく前に進まなかった。そうした状況が、「iOS in the Car」発表で一転した。
翌2014年には、iOS in the Carは「CarPlay(カープレイ)」となり、グーグルは「Android Auto (アンドロイドオート)」の量産化に踏み切ることになる。