クルマで走行中に霧や吹雪で前が見えない! いくらハザードを点けても「その場で停車」は危険だった (2/2ページ)

最徐行で安全な場所まで避難

 もし、走行中、霧が出てきたと感じたら、ヘッドライトとフォグランプ(あればリヤフォグランプ)を点けたうえで、速度を十分に落として、車間距離をたっぷりあけること。

 このとき、ハイビームにすると、ライトの光が霧に当たって乱反射して前方が真っ白になり、かえって視界が悪くなるので、ヘッドライトはロービームを使うのが鉄則。

 あとはセンターラインに寄り添うようにゆっくりと進む。

 ガードレールなども目安にはなるが、なるべく道路中央付近に視線を置いておきたいので、道路の外側よりもセンターラインを辿っていくのがおすすめだ。

 助手席に同乗者がいれば、カーナビの画面を見てもらって、「しばらく直進」「もうすぐ右コーナー」「左に緩やかなカーブ」などと、ナビゲートしてもらうのもいいだろう。

 本当に視界が悪いときは、上記に加え、ハザードランプも点滅させながら、最寄りの安全な場所(SAやPA、レストランやコンビニ、その他の商業施設など)まで最徐行しながら避難するしかない。

 どんなに霧が濃くても、道路上や路肩への停車するのは、追突される恐れがあるので厳禁だ。

 ホワイトアウトになると、視界が悪いだけでなく、距離間もかなり狂うし、平衡感覚も鈍くなるので、「なんとかなるだろう」「大丈夫」と安易に考えないことが一番肝心。

 気象庁では「濃霧のため、交通機関に著しい障害が起こると予想される場合」に、濃霧注意報を発することになっているので、この季節、出かける前に気象アプリで、濃霧注意報が出ていないか確認し、場合によっては出発時間をずらしたり、ルートを変更するなどして、霧を避けるのが最適解。

「待てば海路の日和あり」のことわざどおり、焦らず視界が回復するのを待つようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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