ロードスターのコンセプトを覆すようなクーペやターボも存在!
ロードスタークーペ(2003年)
屋根が開くことがアイデンティティであるロードスターをクローズドクーペとしてしまったこの車両は、マツダ車の特装車などを手がけるマツダE&Tの少量生産技術の活用によって実現した受注生産モデル。
1.6リッターエンジンを搭載するベースのクーペモデルのほか、1.8リッターのRSをベースとした「Type S」、伝統的なレースカーを想わせるオーセンティックデザインを持つ「Type A」、おちつきのあるエレガントなデザインの「Type E」が用意され、Type Aは200台、Type Eは150台の限定販売となっていた。
ただ、ベースのロードスターよりも高額だったこともあってか、クーペモデルはすべて合わせても200台以下の台数しかデリバリーされなかったといわれ、かなりレアなモデルとなっている。
ロードスターターボ(2003年)
現時点では日本向けにメーカーがリリースしたロードスターのなかで唯一のターボモデルとなるのが、2003年12月に350台限定で販売されたロードスターターボだ。
1.8リッターのエンジンは後期型の可変バルブ機構が備わったものではなく、前期型に搭載されていたものをベースにターボ化がなされており、172馬力/21.3kgmの出力を発生。4種類のインテリアと4つのボディカラーを設定して多様化するニーズに応えた。
さらに、インターネットを通じて自分だけの1台を作り上げることができる「ウェブチューンファクトリー」にも対応していたため、カタログには存在しない仕様も流通している。