誕生した経緯とは ならば、この黒白のツートーンカラーにパトカーっぽいランプやサイレン、そしてなんとなく警察っぽい(実際はニュージーランド交通省)デカールを組み合わせたスバル360 は、一体なんなのだろうか?
それを調べるべくRMサザビーズの公式サイトを見てみても、とくに詳しいことは書かれていない。「New Zealand Ministry of Transport livery(ニュージーランド交通省仕様)」「Unlikely to catch any speeders(速度違反をするクルマには追いつけない可能性大)」などと書かれているだけだ。ちなみに出品車は4万4800米ドル(2020年5月の為替レートで約480万円)にて落札された模様である。
スバル360のパトカー仕様 画像はこちら
「いったいこのスバル 360はなんなんだ……?」ということが妙に気になった筆者は、自宅のコタツに入って徹底調査を開始。すると、おそらく正解であろう答えは「ニュージーランド人同士がフェイスブック上でおこなっていた会話」から、わりとすぐに判明した。
以下、会話の要旨を意訳のうえ引用する。
スティーブさん: このロゴは警察ではなくニュージーランド交通省(MOT)のものやね。ナンバープレートもニュージーランドの標準発行プレートですし。
スバル360のパトカー仕様のフロント 画像はこちら
ブライアンさん: たしかにMOTはアメリカンタイプのサーチライトなんて付けてなかったはずだよね。つーことはこれ、誰かが『昔のニュージーランド警察のパトカーはこうあるべきだった』みたいなアイディアに基づいて作ったモノなのかな?
スバル360のパトカー仕様のランプ類 画像はこちら
スティーブさん: MOTがスバル360を所有していたとは思えんし、そもそもこの車両、右ハンドルですらありませへんがな。ワシ、当時ニュージーランドでスバル360を所有していた人がチャリティーイベントか何かのために360をMOTカラーに変えたっちゅう記事を、どっかで読んだ記憶がありますわ。
スバル360のパトカー仕様のインテリア 画像はこちら
カルロスさん: それにしてもキュートなスバルやね……。
ニュージーランドのスティーブさんがおっしゃっていることが100%正しいという証拠はない。だが諸々の状況証拠から考えると、まぁそういうことなのだろう。それにしてもカルロスさんがおっしゃるとおり、本当にキュートなスバルですな……。