重量税の課税基準は車両重量
しかしながら、車両重量が軽いことは節税につながるという意味では重要なスペックとなっている。少なくとも乗用車においては、車両重量が「自動車重量税」の課税基準となっているからだ。もっとも、0.5t単位で区切るという大まかな計算によっている。もっとも現実的には、エコカー減税&旧車増税制度もあるので、重量以外の要素によって税額が変わってくるのだが……。
なお、「車両総重量」を、車両重量+乗車定員(55kg×人数)で計算するのは乗用車に限った話。バンやトラックなど商用車においては車両重量+乗車定員+最大積載量によって車両総重量が導かれる。そして、商用車の自動車重量税は車両総重量を基準に税額が決められていたりする。
ちなみに、現在の普通運転免許では「車両総重量」でいうと3.5t未満のクルマまでしか運転することができない。準中型免許でも5t未満限定、中型免許では8t未満限定といった条件がついた免許証を持っているドライバーも多いだろうが、いずれも車両総重量による制限であることは留意しておきたい。
今後、たくさんのバッテリーを積んだハイパフォーマンスEVが登場することが予想されている。グローバルモデルが日本の免許制度に配慮するとは限らないため、車両総重量的に普通免許で運転することが際どくなるクルマも出てくるかもしれない。これからは車両総重量を車検証で確認しておく必要がある。車両総重量というスペックをこれまで以上に気にすべき時代になっているといえる。