速度取締装置を検出して教えてくれる通称「レー探」! よく見たら「レーダー探知機」と「レーザー探知機」があるけどこれって何がどう違う? (2/2ページ)

それじゃあレーザーってなんなの?

 では「レーザー」とはどう違うのでしょうか? 「レーダー」は電波(マイクロ波)を使用して測定をおこなう装置ですが、「レーザー」のほうは、その名のとおり測定に「レーザー光」を使用する装置です。

 実際の最新取り締まり装置では、その「レーザー光」の特性を活かして広い方位に光を発し、その反射光を広範囲で受信&解析が可能とのことです。つまりは3Dスキャンをおこなっている状態で、1度の測定で位置と速度が記録できるので、近距離で2台の車両が併走しているようなシーンでも、2台(以上)のクルマの位置と速度の記録が可能らしいです。

 こちらはその特性に加えて電波免許が不要というメリットがあり、2017年くらいから全国で採用件数が増えたようです。

「レーダー」方式の取り締まり装置に対応した「レーダー探知機」では「レーザー光」の探知が不可能なため、その出現は当時、驚異としてその界隈を大いにザワつかせました。しかし、探知機の製造メーカーは1〜2年で「レーザー」方式に対応した機種を開発し、従来の「レーダー探知機」に「レーザー」の探知機能を加えた「レーダー&レーザー探知機」が主流になりました。

 このように、結局のところ取り締まり側と探知機メーカー側の開発は「イタチごっこ」です。取り締まりを確実なものにするには探知機で探知できない方式に切り替えていくのが必然ですし、取り締まり装置が改良されれば、それに合わせて探知の性能を改良していかなくてはなりません。

 なんとか「レーザー」方式の取り締まり装置に対応させたと思ったら、それから数年後にはもう、従来とは異なる周波数帯の電波を可変で使用できる「MSSS」という方式の新しい「レーダー式」取り締まり装置が出現して、またこの取り締まりを警戒する人たちの界隈を騒がせました(2022年頃)。

 もはや「レーダー&レーザー探知機」の世界もスマホやPCと同様に日進月歩の状況です。型落ちの探知機では新しい方式の取り締まりは探知できないので、ドライバーの側にも情報にアンテナを張って備える「情強(情報強者)」の構えが必要な時代になっています。

 免許が使えなくなったら仕事に差し支えがある人や、ついつい周囲より速いペースで走りがちな人、あるいは懐具合が寂しくて罰金のダメージが致命傷になる人などは、このレーダー&レーザー探知機界隈の情報を定期的にチェックしておきましょう。


往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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