ロバンペラも昨年の王者もスーパー中学生も敗退! 波乱含みのフォーミュラ・ドリフト・ジャパン開幕戦!! (2/2ページ)

波乱の展開のなかで勝利を手にした高橋選手

 こうして決勝に駒を進めた32台は翌7日、好天のなか、タンデムバトルで激しい一騎打ちを展開。注目を集めたTOP32では「先行も追走もうまく合わせられなくてミスをしてしまいました」と語るように、予選をトップで通過した箕輪選手がポップ選手との対戦で敗れたほか、夏 昌浩選手との対戦が予定されていたKANTA選手もマシントラブルに祟られ、決勝を走ることなく不戦敗となるなど、昨年の上位ランカーが相次いで敗退する波乱の展開で幕を開けた。

 続くTOP16では朱 元路選手との一騎打ちを制していたロバンペラ選手が草場祐介選手とマッチレースを展開することとなったが、「速いことは知っていたので簡単にはいかないと思っていました。リードランはよかったけれど、そのあとすぐにグリップが足りないことがわかった。ベストを尽くしたけれど、追いつくことができなかった」とのコメントのとおり、注目のロバンペラ選手が早くもトーナメントから離脱。

 さらに、ロバンペラ選手を破った草場選手も勢いに乗ることができずに、TOP8でエス・チャナポン選手に惜敗することになったのである。

 まさに混戦模様となるなか、FINAL 4に駒を進めたのは、高橋和己選手vs山下広一選手とチャナポン選手vs小橋正典選手で、この結果、高橋選手と小橋選手がFINALで激突。

 この一騎打ちを制したのが、「厳しい戦いでしたがチームが万全のクルマを用意してくれました。開幕戦でスタートダッシュができたので2連勝を目指したい」と語る高橋選手で、大会3連覇を達成。小橋選手が2位入賞を果たし、山下選手が3位で表彰台を獲得した。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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