マツダの目指す走りを体現した「マツダ6」がなんと終売! でも後継モデルはさらに期待大!! (2/2ページ)

欧州車と同様にセダンとワゴン両方をラインアップ

 MAZDA6ワゴンについては、セダンに比べるとリヤオーバーハング(ボディが後輪よりも後ろ側へ張り出した部分)を伸ばして荷室容量を拡大するため、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)がセダンよりも80mm短い。

 そのために走行安定性もセダンを少し下まわり、後輪の走行音も居住空間に入りやすいが、低重心の走りは満喫できる。

 このセダンとワゴンの走行安定性と快適性は、ドライバーの疲労を抑えて安全性を向上させる。そのためにセダンとワゴンの売れ行きが下がっている今でも、ドイツ車を中心とした欧州車には、ラインアップが根強く残っている。欧州では高速走行の機会が多く、走行安定性とドライバーの快適性が重視されるからだ。

 そしてマツダのドライバーとの一体感や運転の楽しさを大切にする考え方と、先に述べたセダン&ワゴンの特徴は親和性が高い。マツダの考え方をもっとも明確に表現できるカテゴリーがセダンとワゴンだ。従ってMAZDA6は、マツダにとって欠かせない車種に位置づけられる。次期MAZDA6は、CX-60のプラットフォームを使った後輪駆動のセダン&ワゴンとして、必ず登場するだろう。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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