盗まれやすいのは1・3・8・9! いまナンバープレートの盗難が増えていた (2/2ページ)

ナンバープレート盗難には有効な対策がない

 基本的にナンバープレートは、廃車にしたり名義変更したりすると返納しなくてはならないもの。抜け道的に車検を取らず、自動車税を払わない車両はナンバーが付いたままで、それを購入して海外に合法的に持ち出すという手もあるが、そんなに大量に出てこないだろうし、写真を見る限り、多くのナンバープレートはとてもきれいで、数字からすると最近のものばかりだ。

 海外のブログを見ると、日本に行ったついでに盗ってきた的な記述を見ることがあるので、個人で盗んでいる例もあるだろうし、当然、国内にブローカーがいて盗んでは送っていることもあるだろう。

 JDMという用語はそもそも最近のものだし、海外での日本車人気も同様。それ以前のナンバー盗難は別の理由があって、もっとも多かったのは盗難車の移動のため。道路上にはあちこちにナンバーを自動で読み取って犯罪に関連していないかをチェックするNシステムがあるので、そのままで走っていると盗難が発覚する可能性が高い。そこでナンバーを付け替えるわけだが、これもまた盗んだままだと、被害届が出されている場合、Nシステムに反応するので危険となる。

 そこで盗んだナンバープレートを加工して、それを車両盗難に使うのだが、ここでポイントとなるのが加工しやすい数字が狙われやすいということ。1、3、8、9あたりで、少し足したり消したりするだけで別の数字にできるものだということがわかる。

 ということで、希望ナンバーで取るのはやめろ、とまではいわないが、注意したほうがいいだろう。

 もっとも、注意といわれても「ナンバープレートなんて簡単に外せるだけにどう注意すればいいのか」と思うかもしれない。じつはナンバー専用の盗難防止ボルトが売られているので、それに付け替えるというのがポピュラー。というか、それくらいしか手はないのでまずは交換だ。

 やろうと思えば盗難防止ボルトを外すのはじつはそれほど難しくないが、泥棒が一番イヤがるのは面倒なことなので一定の効果はあるだろう。気になる人はぜひ交換しておいてほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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