トヨタ2000GTに見た目も名前もソックリなオペル1900GT! でもこんな横回転式ヘッドライトは唯一無二!! (2/2ページ)

リトラクタブル式ならぬ回転式ヘッドライトを装備していた

 ちなみにヘッドライトは正確にはリトラクタブル式ではなく、左右ともにコクピットから見て左回転でランプが現れ、右回転で格納されるという回転式で、モーターやバキュームなどは用いず、センターコンソールのレバーで開閉する方式だった。

 このように、我が国ではトヨタ2000GTと比較してしまいがちなオペルGTではあるが、海外では「ベビー・コルベット」と呼ばれることが多い。

 考えてみれば、シボレーもオペルも同じGMグループだし、スタイリングは同じ1968年にデビューした3代目コルベットの初期型、通称アイアンバンパーに似ている。海外のメディアではコルベット同様、GMのコンセプトカー、マコ・シャークIIに影響を受けたという記述も多い。

 ボディの架装は鉄道車両作りを本業とするフランスのブリッソノー・エ・ロッツという会社が担当していたが、まもなく同社が、現在欧州最大の鉄道車両・インフラ会社であるアルストムに吸収されたことで、自動車業界から撤退することになり、オペルGTの生産も1973年で終わった。

 しかしながら生産台数は約10万台と、トヨタ2000GTとは比べ物にならないほど多かった。そのうち7割がアメリカに輸出されたそうで、ベビー・コルベットという愛称が与えられた理由がよくわかる。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

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2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
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ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
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ビートたけし

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