高齢者講習を間近で見ると「危険な運転」だらけ! 元教習所教官が提言する「本当に必要な」免許返納制度とは (2/2ページ)

元教員が考える高齢ドライバーの事故の減らし方とは

安全運転のプロから高齢ドライバーに伝えたいこと

 教習指導員の資格を保有し、実際に教習の現場で指導していたことがある筆者が高齢ドライバーに伝えたいことは次の2点です。

1)指導員の助言は素直に受け入れましょう

 講習で厳しいことをいわれることがあるかもしれません。講習で厳しいことをいっているのは、人の命を奪う可能性がある乗り物を運転する自覚と責任を持ってもらいたいからです。そのため、指導員の年齢が自分より年下であっても、指導員の助言は素直に聞き入れましょう。

2)自分の反射神経や身体能力に応じて免許返納も検討しましょう

 反射神経や身体能力は運転において必要な能力です。反射神経や身体能力の低下を自分で感じたり家族や知人からいわれたりしたときは、免許返納を検討してください。

高齢ドライバーの事故やトラブルの増加に伴って考えるべきこと

 高齢ドライバーの事故やトラブルがいま以上に増えるようであれば、免許返納年齢を定めることも検討したほうがよいのではないかと筆者は考えています。

 筆者が(勝手に)考えている「免許返納年齢制度」は、会社員の定年のように運転免許にも定年=返納年齢を定め、返納年齢になったら免許を一度返納し、引き続き運転免許が必要な場合には一定の知識と技量があるか試験をして、合格した人のみ運転免許の保有を継続させるといった制度です。このような制度があれば、悲惨な事故が減るのではないかと考えています。


齊藤優太 SAITO YUTA

ライター/インストラクター/ジャーナリスト

愛車
A4 35 TDI
趣味
ドライブ・洗車・音楽鑑賞・楽器演奏
好きな有名人
BLUE MAN

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