初代は「SUVのZカー」で2代目は「SUVのGT-R」! 砂漠のラリーでも無双した「日産テラノ」の国内復活希望!! (2/2ページ)

海外ではまだ販売が継続されている

 残念ながら、テラノの日本仕様は2002年に生産・販売を終了。国内の同ポジションの日産SUVは、2004年発売の2代に渡る日産ムラーノ(~2015年)に引き継がれることになった。現在の日産SUVは、アリア、エクストレイル、キックスのみだが、テラノはマニアックなユーザーによるリフトアップが定番でもあり、中古車の多くもリフトアップモデル(改造車)となっている。

 もっとも、海外仕様のパスファインダーは3代目R51型(2005~2012年)、4代目R52型(2012~2021年)、5代目R53型(2021年~)が、北米や欧州、中国などで人気SUVとして依然として現役であり、並行輸入車もマニアに人気だ。

 最新のデジタルVモーションの顔を採用した2024年型パスファインダーは2WD/4WD、2.5リッター直4のほか、3.5リッターV6のガソリンエンジンを用意し、CVT、MTモード付9速ATを採用したモデルもあり、3列シートの7~8人乗りもラインアップ。

 エクステリアはランドローバー・ディフェンダーにも負けない迫力、カッコよさがあり、18インチタイヤのオフロードタイヤも用意。

 インテリアでは、デジタルメーター、8~9インチタッチスクリーン式センターディスプレイ、ダイヤル式ドライブモードセレクター、デジタルメーターなどを採用。つまり、車内にいる限り、土の臭いとは無縁の洗練された空間に身を置けることになる。

 全グレードにNISSAN SAFETY SHIELD 360=先進運転支援機能が搭載され、プロパイロットももちろん用意(トップグレードにはナビリンク機能も付く)。

 ボディサイズは全長5020×全幅1980×全高1800mm。ボディカラーはモノトーンが10色、2トーンカラーが6色あり、その存在感、カッコよさから(三菱トライトンの日本での発売もあって)、2002年以来、日産の本格SUVとして、テラノのポジションが消滅した日本でも販売してほしいというマニアの声も少なくない。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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