猫の手じゃ助けにならないけどクルマは助けてくれる! 子育て層がガチで重宝する必須装備5つ (2/2ページ)

暴れん坊がいたって安心

 3つめは、撥水加工のシートやラゲッジフロアです。ドライブ中に水分補給のためにマグボトルやパック飲料などを飲ませていたら、いきなり手から落とす、放り投げる、といった予測不能な行動に出るのが子どもです。

 車内にドリンクをぶちまけられたら、それだけで「終わった……」とどんよりするところですが、撥水加工(防汚加工のクルマもあり)のシートなら安心。水分が染み込まないので、さっと拭き取れば掃除完了で、育児の負担がとても軽くなります。

 ラゲッジフロアも撥水加工なら、公園で遊んだあとの泥だらけになったボールや足こぎの遊具、水遊びしたあとの洋服など、積むのを躊躇しそうなものもじゃんじゃん積み込めます。

 4つめは、リヤエンターテインメントシステム。これは、一般的には後席から見やすい天井やヘッドレストの裏側などにモニターが備え付けてあり、インパネに設置したナビゲーションシステムとの連携でDVDやテレビ、ビデオなどが視聴できる装備です。

 長時間のドライブで子どもが退屈しないよう、お気に入りのDVDを用意しておいて流したり、公園やテーマパークで撮影した動画を帰り道にすぐ見られたり、なかには英会話など習いごとの予習や復習に使っているというファミリーも。

 わが家は主にミュージックビデオや子ども向けの映画を流していましたが、おかげで車内でグズることなく長距離ドライブをすることができました。

 親が隣に座って話しかけたり、本を読んだり歌を歌ったりするのも大切だと思いますが、さすがに何時間も続けるのは無理。リヤエンターテインメントシステムを上手に活用して、親も子どももドライブの時間が楽しいと思えるようにするといいですね。

 5つめは、会話型のコネクテッドサービス。小さな子どもが一緒だと入れないレストランなども多いものですが、運転しながらのスマホ検索は厳禁だし、サッと探したいのにクルマを停められる場所がない……。なんてときに、ナビに話しかけたり、オペレーターサービスを利用したりすると、駐車場のあるレストラン、子ども連れで入れるレストラン、近くのトイレなどを探して案内してくれるのがとても便利なのです。

 とくにレクサスやトヨタ、メルセデス・ベンツなどが早くからサービスを始めていましたが、最近では他メーカーもこうしたコネクテッドサービスが充実してきました。旅先で子どもが熱を出したりしても、病院などを案内してくれます。誰かがついていて助けてくれると思うだけで、子育てがちょっとラクになる物ですよね。

 ということで、子育てをサポートしてくれる装備を揃えれば、いまよりきっと負担が減るはず。毎日がラクになるのはもちろん、クルマでしか作れない思い出もたくさん作れるのではないでしょうか。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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