クルマ一括査定とは？ 利用しても騙されない？
自動車ユーザーにとって、近年良く聞こえてくるのが「クルマ一括査定」。クルマ一括査定とは、愛車の売却を考えているとき、一度に複数業者の見積もりを依頼することができるWEBサービスです。
そんなクルマ一括査定のなかで、今回紹介するユーカーパックはオークション形式であること、また自社でオークションを運営することでしつこい営業電話を心配することなく利用できるなどの特徴を有しています。
そのほか、ユーザーにとってのメリットが多い「ユーカーパック」について、実際に利用し感じたメリット、デメリットを記していきましょう。
車一括査定サイトについては、「【2024年最新】車一括査定を利用するならどこがおすすめ？ランキング形式で紹介」にて詳しく解説しています。
「車を高く売りたい」と悩んでいる方へ
- 「車売却、何から始めたらいいか分からない方」は、車買取会社にまず相談
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ユーカーパックの特徴について
ユーカーパック1社で査定が完結。業者からの営業電話なし
多くのユーザーにとって嬉しい特徴といえるのがこれ。クルマ一括査定に申し込むと複数の買取業者からひっきりなしに営業電話がかかってくることがあるのですが、同サービスは連絡がくるのは「ユーカーパック」からのみ。安心してサービスを利用することができます。
査定申し込みが1回で済む点は一般的な一括査定サイトと同じですが、その後の連絡や査定はユーカーパック1社のみで完結するので、煩雑な電話対応や何回もの査定立ち合いを行う手間がないこともユーザーにとってありがたいポイントといえます。
最大8000店から買取価格が提示されるオークション形式
「ユーカーパック」の大きな特徴は全国8000社以上が参加する国内最大級のユーザー向けクルマ買取オークションであること。オークション形式だから複数の買取店が競り合うことで、愛車の買取価格が上がっていくことが期待できます。
また、同社でチェックされた査定情報をもとにオークション方式で売却先の買取業者を決定する仕組みであるため、業者同士で価格競争をするという一括査定のメリットはそのまま活かされています。
中間コストをカットして高く売れる
「ユーカーパック」は自社でオークションを運営することで申し込みしたユーザーの愛車を、多くの中間業者を介在させずに流通させる仕組みを採用しています。
このシステムにより流通コストが抑えられるため「売り手にとってはクルマが高く売れ、買い手にとってはクルマが安く買える」という業者はもちろん、ユーザーにとって大きなメリットを有することが可能となりました。
ユーカーパックの利用の流れ｜実際に使ってみた
①：愛車情報を入力し無料査定に申し込み
「ユーカーパック」に申し込むためには、まず愛車の車両情報（メーカー名、年式、走行距離）とお客様情報（名前、郵便番号、電話番号および「ユーカーパックをどこで知りましたか」の問に対して答えを選択）を入力し無料査定を申し込みます。
②：作成されたマイページを確認
無料査定を申し込むと「ユーカーパック」のホームページにマイページが作成されます。
「2日以内にこちらの電話番号（0120-020-050）もしくはメッセージにてご案内します」などのメッセージが表示され登録完了。その後、表示されるメッセージに従い愛車のグレードを入力することで“概算価格”が表示。査定の希望日を入力し申し込みに必要な作業が完了します。
この後の工程は主に作成されたマイページを通して行いますので、PCやスマホにユーカーパックのホームページをブックマークすることをおすすめします。
③：愛車の査定日時を決める
マイページ上で入力した愛車の希望査定日を確認するため「ユーカーパック」の担当者から電話で連絡が入ります。
電話では改めて査定日時や査定場所の希望を確認され、査定日・時間・場所を決定。査定場所は「ユーカーパック」の提携査定業者から申込者の住居をもとに指定されます。
自宅での査定も可能のようですが、駐車場が狭い場合は画像を撮影しにくくなるため、広めの駐車場等で査定することが多いとのこと。
④：査定実施
決められた日時と場所に愛車をもち込むと業者による査定がスタートします。私の場合、ショッピングモール駐車場での査定だったこともあり査定中、担当者に付き添うことなく店内で時間をつぶしました。
およそ1時間後に査定担当者から連絡が入り査定が終了したことを知らされます。
簡単な査定内容（傷によるマイナス査定がいくつかあったなど）を知らされ、査定が終了。予想より早く、しかもまったく手間や労力がかからないまま査定が終わりました。
査定後は担当者により撮影された愛車の画像がホームページのマイページにアップされます。画像は思っていたより多く、私の場合は40枚以上が上がっていました。
⑤：オークション開催日＆売切価格を決定
査定終了後、「ユーカーパック」担当から電話が入りオークション開催日と売切価格を決めます。
この売切価格とは愛車の希望最低落札価格で、この後、開催されるオークションでこの価格より高い入札が入ると売却しなくてはならなくなる基準となる数値。逆をいえば、この価格に達しない場合、ユーザーが金額に納得いかない場合は業者が落札することができません。
そのため、事前に愛車と同じ年式・グレード・走行距離に近い車両を元に中古車販売サイトやネットで下取り価格などをリサーチしておくことが必要となるでしょう。
そのほか、オークション開催に向けてマイページのコメント欄で数多く入札がされるよう愛車の情報を記載しオークションに備えます。
⑥：オークション開催
申し込みから査定を経たあとはいよいよオークションが開催されます。
愛車がどのようにオークションで入札されるかはマイページで確認できるためリアルタイムで状況を確認できるためテンションが上がること間違いなし！
オークションは午前7時から夕方6時まで開催。オークション開催後、結果が「ユーカーパック」の担当から電話連絡が入ります。
⑦：売却決定＆車両引き渡し
オークションの結果、売切価格を超えた場合、また売切価格に達していなくても金額に納得できた場合は愛車を売却することになります。
最終的な結果はマイページに表示され、上記金額の場合はページ内の売却承認ボタンをクリックすると売却が確定となります。売却決定後は車両引き渡し希望日を決める必要がありますが、その際、10日以内の日程を選択する必要があります。
その後、「ユーカーパック」から送付される車両譲渡に必要な書類に記載し、引き渡し日に愛車を渡せば一連の工程が終了となります。
実際に使ってわかったユーカーパックのメリット
メリット①：業者と交渉する必要がない
冒頭からお伝えしているように「ユーカーパック」は1社で査定が完結するのが特徴。多くの車一括買取サービスでは申し込みした段階で査定を希望する業者からひっきりなしに（深夜にもかかわらず電話がかかる業者もあり）入るため、その対応を苦にするユーザーは少なくないでしょう。
「ユーカーパック」の場合、同社担当からしか連絡が入らず、しかも全工程を通じて電話連絡自体はわずかなところをメリットと感じる人は多いはずです。
メリット②：売切価格を相談できる
オークション形式となる「ユーカーパック」では出品するにあたり売切価格の設定が大きなカギになります。当然事前にいろいろな方法で適正な価格を調べることが重要となりますが、それでも素人が売切価格を決めるのは簡単ではありません。
しかし「ユーカーパック」は担当者に相談することで、これまで行われたオークションや取引の実績から愛車の適正な売切価格を提示してくれます。
この売切価格はオークションで価格が上まわった場合、必ず売却しなくてはならないため「ユーカーパック」を利用する場合、プロである担当者に金額を相談することをおすすめします。
メリット③：オークション後にも業者と交渉してくれる
「ユーカーパック」の大きな特徴としてオークション形式をとっていることはお伝えしましたが、ユーザーにとってありがたいのがオークション終了後、希望買取価格（売切価格）に届かない場合、最高額をつけた業者と価格を引き上げる交渉を行ってくれること。
必ずしも価格が上がるわけではないようですが、売切価格を元にそれに近づけるよう交渉してくれるのは大きなメリットといえるでしょう。
実際に使って分かったユーカーパックのデメリット
デメリット①：オークション開催日から10日以内に車両引き渡しが必要
大きなデメリットはないと思われる「ユーカーパック」において、注意したいのが売却後の車両引渡日。設定した車両引き渡し日にクルマを渡すことができない場合、10万円（違約金）を支払う必要が出てきます。
愛車が高く売却できたと浮かれ、適当に引渡日を決めると大きな損失となりますので注意が必要です。
デメリット②：業者との価格交渉を自分ではできない
メリットと相反するようですが、愛車の買取価格交渉を自らができないことをデメリットと感じるユーザーも出てくるのではないかと思います。
先ほど記載したように、希望買取金額（売切価格）に届かなかった場合、「ユーカーパック」がオークション開催後も交渉してくれるのですが、売買が成立することがこのビジネスの肝。希望額まで届かないユーザーに、金額の妥協を求めることもあるでしょう。
そんな場合は価格アップやなにかしらのサービスをお願いするなど、ユーザー自らが業者と価格交渉し納得いく形で取引できる可能性があります。
デメリット③：査定基準が厳しくオークションできないことも……
これはほかのクルマ一括査定サービスにもいえることですが、不人気車や状態が悪い車両については下取り価格が高くならない、また価格がつかないケースが出てきます。
とくにオークション形式を採用している「ユーカーパック」は査定基準が厳しく、状態が悪いとオークション自体に出品することができなかったり、そもそも査定すらしてもらえない場合もあるようです。
車両の状態が悪い場合は、新たに購入するクルマの値下げに紐づく下取りなどを利用するほうが良いでしょう。
ユーカーパックがおすすめな人
おすすめな人①：業者と交渉や電話でのやり取りすることが苦手な人
愛車を買い取ってもらうため業者を呼んで交渉したり、営業電話に対応したくない人にとって「ユーカーパック」は非常にありがたいサービスです。
それらすべてをユーザーではなく「ユーカーパック」が対応。先程も記載したようにユーザーの希望買取金額に近づけるよう交渉までしてくれるのです。
おすすめな人②：人気車種や希少車種をできるだけ高く売りたい人
「ユーカーパック」の買取オークションは全国8000店以上が参加。オークション形式で買取価格が決まるため業者同士が競り合うことで、とくに人気車種なら価格が上がるケースが多いでしょう。
また各種専門店も数多くオークションに参加するため、スポーツカーやオフローダーなど趣味性が高い車種はほかのクルマ一括査定サービスより高額な金額がつく可能性があります。
おすすめな人③：クルマ一括査定をすべて無料で利用したい人
愛車をできるだけ高く売りつつ、サービスにかかる費用は払いたくないユーザーにとって完全無料の「ユーカーパック」はおすすめできます。
査定などに費用はかからないものの、成約後に手数料がかかるサービスがあるなか「ユーカーパック」は査定やオークション出品、成約などのサービス利用料や仲介手数料等は一切かかりません。
ユーカーパックとほかのクルマ一括査定サービスはどちらがおすすめ？
オークション形式よりクルマ一括査定のほうか買取額が高い？
ここまで記してきたように「ユーカーパック」はオークション形式で業者同士が競合し買取価格が決まっていくシステムです。
厳密にいうとクルマ一括査定サービスとは異なるシステムなのですが、「ユーカーパック」のほうが提示価格は低くなるケースもあるようです。とくに人気車種の場合、クルマ一括査定サービスのほうが業者同士の競り合いが激しく、最終的な価格が高くなる、というのです。
また、「ユーカーパック」の査定は業者ではなく同社が実施するシステム。そのためオークションに参加する店舗からすると実車を確認できていないため、強気に出る（買取価格を高くする）ことができない、との声も。しかも、オークションには大手買取業者が参加してないため、人気車種において他のサービスより買取価格が安くなってしまうようです。
ただ、ほかのサービスと比べ、提携している業者の数は圧倒的に「ユーカーパック」のほうが上。先程もお伝えしたように趣味性が高い車種や、有名ブランドでも価格が付きづらい輸入車など多くの専門店をかかえるため、それらの車種においては他を圧倒する買取価格を期待できます。
| サービス名 | 加盟業者数 | 同時査定可能な数 | 業者からの連絡方法 | 査定業者の選択 | 成約手数料 |
| CTN車一括査定 | 600以上 | 3社 | 電話（査定上位3社のみ） | 不可 | 無料 |
| ユーカーパック | 8000 | ※オークション | 電話かメール（代表1社のみ） | 不可 | 無料 |
| MOTA車買取 | 800 | 20社 | 電話（査定上位3社のみ） | 不可 | 無料 |
| カーセンサー | 700 | 30社 | 電話かメール（選択可能） | 可能 | 無料 |
| ナビクル | 160 | 10社 | 電話かメール | 可能 | 無料 |
| グー買取 | ─ | 1社 | なし | 可能 | 無料 |
| 楽天Car車買取 | 2000 | ※オークション | なし | 不可 | 22,000円 |
| カービュー | 300 | 1社 | なし | 可能 | 無料 |
| ズバット車買取 | 200 | 10社 | なし | 可能 | 無料 |
愛車の正しい価値を知ることが成功へのポイント
また「ユーカーパック」のシステムにおいてもっとも重要なのが「売切価格（希望買取価格）」を決めることだと筆者は考えます。
先ほどもお伝えしたように売切価格は「ユーカーパック」の担当と相談し決めることもできるのですが、同社が儲かるのはクルマの売買が成立した場合のみ。「ユーカーパック」が考えた“売買が成立する”売切価格をユーザーに伝えるのは、ある意味、当然のことでしょう。
「ユーカーパック」で満足いく取引を行いたい場合は、少なくとも愛車の査定価格相場を調べることは必須。相見積だと断ったうえで買取業者や販売店の査定を取り、その価格から売切価格を決めることが取引を成功する鍵となります。
ユーカーパックの利用でよくある質問
よくある質問①：買取してくれる業者はどんな会社なの？
「ユーカーパック」のクルマ買取オークションには、買取専門店のほか、小売するクルマを仕入れたい中古車販売店・専門店や中古車輸出業者など全国8000社以上の買取業者が参加しています。
よくある質問②：ローン（残債）が残っているクルマも売れる？
売却可能です。 車検証の所有者がローン会社となっている場合、出品や売却時にご用意いただく書類がございますので、詳しくは査定お申込みあとの「ユーカーパック」からのご連絡の際にお申し付けください。
よくある質問③：改造したクルマや社外パーツがついたクルマも売れる？
基本的には改造車やカスタムカーの出品・売却も可能です。
「ユーカーパック」なら、全国のスポーツカー専門店やカスタムカー専門店も多数参加していますので、思い入れのあるクルマに見合った満足・納得のいく買取額が期待できます。
※保安基準に適合せず、車検に通らない改造を施したクルマの場合、出品・売却ができない場合があります。
まとめ
「他社営業電話なし」、「最大8000店が参加するオークション形式」、「多くの業者を介在させずユーザーと買いたい業者を直接つなぐ」ことを大きな特徴とする「ユーカーパック」。愛車を売りたいと考える多くのユーザーにとって満足することができるサービスなのは間違いありません。
とはいえほかのサービス同様、多くのメリットがある反面、デメリットがあることも事実。一部のユーザーにとってはほかのサービスより買取価格が低くなるケースもあります。
ただ、多くのユーザーが愛車を査定に出すことは慣れていない、いわば“素人”といえる存在。なにも知らないまま適正価格ではない状態で買取や下取りされることも少なくありません。
そんな素人であるユーザーにとって、自ら業者に査定を依頼したり、価格を交渉しなくてよい「ユーカーパック」は大きな味方になることでしょう。
愛車の買取を依頼したいと考えている多くのユーザーに、「ユーカーパック」はおすすめできるサービスです。