事故でぐっちゃぐちゃ……だけじゃない! クルマが「廃車」になる3つの理由 (2/2ページ)

クルマは99%リサイクル可能!

 重要な補修部品が手に入らず、車検が通らなくなって廃車にするのは悲しいこと。

 ただ、ディーラーなどでお手上げになっても、その車種専門のファクトリー、ショップがあれば、ノウハウがあってなんとかしてくれることも多いし、ネット等で中古パーツを探して延命を図ることもできるので、諦めなければチャンスがある。

 そのほかは費用対効果の問題。

 古くなって故障が増え、どこかを直すとまたほかのどこかが壊れる……といったループにはまると維持が難しいし、車検の見積もりをとったら、「50万円かかる」といわれたとか、エアコンが壊れて一式交換40万円となったり、健康上の理由でクルマに乗らなくなったり、そのクルマに乗る機会が減ったり、経済的な理由でクルマを手放さざるを得なくなったり、といったことも考えられる。

 ちなみに廃車になったクルマのリサイクル率は99%で、最終的に埋め立て処分等にまわされるのは、クルマ1台分のうち、わずか1%程度といわれているが、売れないクルマ、愛されないクルマがもっとも地球の資源を無駄にし、環境にダメージを与えているはず。

 みんなに愛されて、長く乗り続けてもらえるクルマこそ、人にも地球にも優しいクルマだと思うので、平均13.87年といわず、20年でも30年でも乗り続けたいと思えるクルマの開発と、それを維持できるパーツ供給をメーカーサイドにはお願いしたい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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