VWが本気でニュービートルをイジリ倒したバカッ速モデル! Rシリーズの第1弾「RSi」の存在感がヤバすぎる!! (2/2ページ)

Rチームのセンスの良さはインテリアにも健在

 ボディやシャシーのスペシャライズに伴い、選ばれたエンジンはボーラなどに搭載された狭角V6(バンク角15°)、いわゆるVR6エンジンでした。が、2.8リッターのSOHCではもっさりしちゃってとてもRSiにはマッチしないということで、3.2リッターDOHCへとチューンアップ。

 最高出力225馬力/6200rpm、最大トルク32.6kgm/3000rpmという性能を発揮することに。それでも、0-100㎞/h加速は6.5秒という公表値は「まあまあ」ってところでしょうか。

 ところでVR6エンジンは、構造上、吸気ポートと排気ポート、およびエキゾーストマニホールドの長さを微妙に調節することが求められます。この際、RSiに搭載されたユニットは、ざっくり高回転型に仕立てられたため、意外なほど排気音が高音かつ高圧となり、サーキットなどではF1チックなサウンドを耳にすることができます。

 VWの本気、「R」チームのセンスはインテリアにも存分に発揮されています。カーボン、アルミ、そしてレザーをふんだんに使ったコクピットは、まさに「男の仕事場」感マックス。

ニュービートルRSiのダッシュボード

 手動式ウインドウやセンターコンソールへと移設されたイグニションキーなど、ドライバーをその気にさせる演出もたっぷりです。

 それでいて、4人乗りを守っているあたりは、VWの良心というか保守性が垣間見えるというもの。ポルシェなんかはリヤシートを省いてロールケージでも組みそうなところですからね。

ニュービートルRSiのインテリア

 なお、国内で販売されたのは45台ですので中古車は絶望的かと思いきや、3年に1台くらいの割合で出会える感じ。価格はそれなりに強気だったり、コレクターズアイテムなわりにそこそこ距離が出ているなどしていますが、300万~500万円てな相場かと。

ニュービートルRSiのリアビュー

 また、ひとりだけオーナーにリサーチしたところ、「故障といえる故障はない」とのことで、普通のニュービートルと同じく「バッテリー上がりだけ注意していれば快調に走る」と、スペシャルカーといえどもさすがフォルクスワーゲンといったところでしょうか。


石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
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