クルマがちょっとふらつく……は気のせいじゃないかも! 真っ直ぐ走らないな……と違和感を感じたら疑うべき4+αのポイント (2/2ページ)

タイヤ以外の要因でも真っ直ぐ走らなくなる場合あり!

・アライメント

 タイヤ、ホイールに問題がなければ、ホイールアライメントを確認。ホイールアライメントとは、タイヤの取り付け角度のこと。トー、キャンバー、キャスターの3つの角度で、これが狂うと、真っ直ぐ走っているつもりなのに、クルマが左右に流れたり、ハンドルのセンターがずれたり、ハンドルを切ったとき左右で手応えが違うなどの症状がでる。また、タイヤが偏摩耗したり、燃費が悪化することにもつながる。

 アライメントテスターは、足まわりに強いプロショップにしかないが、ネットで検索すれば意外に近所で見つかるはず。上記のような症状があれば、一度点検と調整を。

・ダンパーのヘタリ

 あまり知られていないが、ダンパーも消耗品で、ダンパーがへたってくると、直線を走っているのにハンドルの修正が多くなり、ロングドライブが以前より疲れるようになる。

 ダンパーのヘタリとは、ダンパー内部のオイルの劣化。エンジンオイルなどと同じように、このダンパーのオイルも熱で劣化し、走行距離に応じてオイルの粘度が保てなくなってしまう。本来であれば、純正ダンパーでも、5年/5万kmを目安に交換もしくはオーバーホールするのが理想的だ。

・その他

 あとはハブベアリングの劣化やドライブシャフトの寿命、テンションロッドのブッシュなども考えられる原因箇所。

 ハブベアリングやドライブシャフトが痛んでくると、コーナリング中にガタや異音が出るので、異音を感じたら点検を。放っておくと最悪ベアリングが焼き付いたり、ドライブシャフトが折れたりして、走行不能になるので安易に考えないこと。

 このように、直進性を悪化させる原因はいくつかあるが、「あれ? いつもとフィーリングが違う」と思ったら、後まわしにせず、すぐにプロの点検を受けるようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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