2月の新車販売ランキングで軽はN-BOXだが登録車はカローラシリーズが1位! まだまだ「潜在顧客」の多いカローラが2024年は勢いを増す予感 (2/2ページ)

来年度はカローラが上位に食い込む可能性あり

 ランキングに話を戻すと、スズキ・スペーシアが2位となっている。タントなどダイハツ車がランキングをかなり落としているのはいまさら説明するのもなんだが、一連の不祥事による供給停止が響いている。スペーシアは2024年1月比で133.1%、前年同月比で153.9%となっているので、ある程度はダイハツの新車を買うことのできないユーザーが流れてきていると見てもいいかもしれない。

 登録車で最上位は3位に入っているトヨタ・カローラシリーズとなっている。2月は改良を控えたセダン、ツーリング、スポーツのオーダーストップが続いていたが、3月に入ってから確認すると、改良後モデルの予約受注が始まっていた。

 いまは販売現場には事前に正式な発売日などの情報が入ってこないとのことだが、4月に入ると正式発売になるのではないかとのことなので、改良前バックオーダーの消化を急いだ結果といえるかもしれない。

 ちなみに本稿執筆時点で注文すると、ツーリングのガソリン車を除くと、早ければ6月あたりには納車となるので、ヤリス系よりは納期が短めにもなっているのも特徴だ。なので、しばらくカローラが登録車のみでトップになるかもしれない。オーダーストップではなかったカローラクロスは、本稿執筆時点で注文しても2024年内納車が間に合えばかなりラッキーといったレベルなので、2月に受注しても販売台数としてはカウント対象外となっている。

 トヨタ以外では、日産ではノート系、ホンダではフリードなど納期がほぼ平時レベルとなっているモデルがより目立っているように見える。

 登録車のみのランキングでは、トップ10のうちトヨタ車が5台となっている。ランクインモデルが少ないように見えるのは、ダイハツのスキャンダルの影響で供給停止となっているルーミーの落ち込みもあるが、トヨタ以外のメーカーは納期遅延もほぼ解消されており、事業年度末決算セールの前半戦である2月に合わせて年末から年初にかけて売れ筋で納期の短めなモデルを優先して販売してきたことも影響しているといっていいだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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