レッドゾーン1万回転超えのモデルもあった
ここから先はやや現実離れした選択肢のオンパレードとなってしまうのだが、9000rpmの愉悦を語る以上、省くわけにはいかないということで、コンパクトにご紹介していこう。
まず、レクサスLFAの1LR-GUE型V10エンジンは9000rpmからレッドゾーンが始まり、9500rpmで燃料カットが行われる。最高出力560馬力の4.8リッターのV10エンジンで9000rpmまたは9500rpmまでまわすと、時速何kmに達してしまうのかさっぱりわからないが、まぁ日本国内の公道では試さないほうがいいだろう。
しかもアクセルペダルを踏んでからレッドゾーンに達するまでの時間はわずか0.6秒というのだから、相当なアレである。
フェラーリ 458イタリアもレッドゾーンは9000rpmから始まる。タコメーターは10000rpmまで刻まれているが、レブリミットは9000rpmだ。
ちなみによりハイパフォーマンスな、458スペチアーレは、レブリミットである9000rpmで605馬力の最高出力が発生するという鬼設計である。
ポルシェの自然吸気エンジン搭載モデルでは、991型911のGT3がレブリミット9000rpm。また、モーター付きではあるものの、自然吸気の4.6リッターV8DOHCエンジンを搭載する918スパイダーのレブリミットは9150rpmだ。
「……どこでそんなに回すんだ?」と心配になるが、そもそもほとんど売っていないクルマであり、仮に売られていたとしても普通の人間が買える金額ではないので、心配は無用である。
そのほかではフェラーリの「ラ・フェラーリ」が搭載する800馬力の6.3リッターV12エンジンは9250rpmがレブリミットで、英国の「アリエル・アトムV8」という超ライトウェイトスポーツは10600rpm。
同じく英国のゴードンマレーT.50というスーパーカーは12100rpmがレブリミットとのことだが、このあたりになると、自分でも何を書いているのかサッパリわからなくなってくるので、この話はここまでとさせていただきたい。