ヘタに押すと泣きを見る! クルマを人力で移動させるときに「押してはいけない場所」とは?

この記事をまとめると

■雪などでスタックした場合や故障した際は人力でクルマを押すケースがある

■その際にクルマのボディには押してはいけない場所がある

■警視庁もクルマを人力で移動させる手段をSNS上で紹介している

手で押しただけでもクルマがへこむ場所はある!

 暖冬なのに3月に入っても関東の平野部で雪が降ったりして、なかなか油断できない……。

 ところで、クルマが雪でスタックしたり、故障して動けなくなった場合、クルマを人力で押して動かすことがあるわけだが、このとき深く考えないで、適当な場所を押すと、ボディがへこんで青ざめることになる可能性がある。

 理に合わないことを無理に押し通す、理不尽なことを強引にすることを「横車を押す」というが、クルマを押すときは、正しい場所を正しい方向に押すことが重要だ。

 ではもしものときに、クルマのどこを押せばいいのだろうか?

 よくあるNGはバンパー。バンパーの素材は意外に柔らかく、強く押すと簡単にへこんでしまうので、バンパーを押すのは避けたほうがいい。

 また、ミニバンやハッチバックのリヤゲートの真ん中あたりを押すのも、けっこうへこみやすいので要注意。

 押してもOKな箇所は、テールランプ。ハッチバックのクルマなら、このテールランプとリヤガラスを押すのが基本。

 リヤゲートのドアロックストライカー付近も丈夫に出来ている。

 基本的に車体中央ではなく、ボディの角の固い部分か、フレームなど強度のある部分を押すようにしよう。

 また、警視庁警備部災害対策課が2024年2月13日に投稿した公式X(旧Twitter)には、「車が故障したとき、楽に移動させる方法があります。ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを外します。車のボディーを押すのではなく、直接手でタイヤを回すことにより軽い力で動かすことができます。ちなみに後輪でも前輪でもOKです。ひとつの方法として知っておくと役に立つかもしれません」といった方法も紹介されていた。

 いずれにせよ、一箇所に力が集中するとボディを変形させる可能性が増えるので、クルマを押して動かす際は、できればふたり以上で、上記の強度のありそうな部分を選んで、掌全体で押すのがポイントだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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