音を想像しただけでワクワクできる
アルファロメオ147GTA
搭載している3.2リッターのV6エンジンですが、そもそもは1970年に開発をスタートしたユニットで、手を変え品を変えて生きながらえてきたご長寿エンジン。それゆえ国内で「いい音がする!」と最初に注目されたのは164QV当時のことだったかと。イタリア本国では「アレーゼ(アルファロメオの本拠地)のバイオリン」などと評され、SOHC2バルブでも音の良さを褒められていたようです。
60度ブロックのなんてことないレイアウトですが、バルブ角が狭く、吸気系のレイアウトを工夫しているとか、エキマニ形状がアルファロメオらしい美意識あふれるもの、なんてファクターが奏功しているのかと。
DOHC4バルブ(クアドリフォリオ)となったのは164に搭載されたタイミング(1992年)で、この際にエアインレットなどが再設計され、より高回転化したことで美音に磨きがかかったのでしょう。
ですから、164QVをチョイスしてもよかったのですが、147GTAに搭載されているユニットは1970年代から続くV6エンジンの最終形態! それゆえ、164よりも高出力となっているため(232馬力→250馬力)エキゾーストノートの音圧や透明感も増していると思われます(ちなみに、156GTAにも同ユニットが搭載されています)。
中古車を探してみると、オーナーの皆さんはよく走ったらしく、過走行がほとんど。もっとも、それだけ走ったわけですからメンテも比例して受けているとも受けとめられます。となると100万前半からそこそこなタマがありつつ、上を探せば300万円弱でコンディションのいい低走行車もチラホラ。実用的にも悪くないホットハッチですから、ぜひお店でサウンドをお確かめください!
マツダRX-8
やはりロータリーエンジンの咆哮というのも捨てがたい魅力があるのですが、できればペリフェラルポート、マフラーもどちらかといえば細めの径にカスタムしたものがよりボリュームも大きくなり、高音域がはっきり出てくるはず。キモはとにかく、燃料マシマシによる爆発音の強化と排気スピードにほかなりません。
むろん、こうしたカスタムにはコストもかかるわけですから、いまや高嶺の花となっているFCやFDではちと荷が重い。そこで、RX-8というチョイスになるわけですが、中古車を調べてみると千差万別(笑)。過走行の魔改造なんてタマならそれこそ30万円とか、マツダスピードの限定車で低走行となると300万円近くまで値が張ります。
いずれにしろ、前述のカスタムには車検対策として腕のいいファクトリーが欠かせないでしょうから、カスタムファクトリーで探してもらうというのが得策でしょう。
ちなみに、前述のカスタムに加え、ターボを追加するというのもオススメです。なにしろ、吸排気音だけでなく、昔懐かしのウェイストゲート解放音まで聞こえてくるとなると、ある世代の方にはアドレナリン出まくりではないかと。その際はエキマニを特注するのもお忘れなく!
なんだか湾岸ミッドナイトみたいなマシンができそうで、ワクワクしてくるのは筆者だけにとどまらないのではないでしょうか。