超マニアックだが乗るならいまが最後! 200万円以下で手に入る「左ハン+MT」の輸入中古車たち (2/2ページ)

乗ったら最後「抜け出せなくなる」中毒性のあるクルマたち

■イタリア車

「平成生まれ & 車両本体価格200万円以内 & 左ハンドル & MT車」の条件で探してみると、魅力的なモデルばかりであることに気づかされるイタリア車。「沼に陥る」可能性も否定できませんが、これまで輸入車をはじめ、左ハンドル&MT車に乗る機会がなかった人にこそ、趣味車として所有してみる価値は十分にありそうです。イタリア車の艶っぽさって、他国のクルマでは味わえませんから……。

アバルト500

・販売期間:2009年4月~2017年2月
・中古車の平均価格:114.9万円
・中古車の価格帯:54万~179.8万円

フィアット・バルケッタ

・販売期間:1996年2月~2007年12月
・中古車の平均価格:121.5万円
・中古車の価格帯:75万~188万円

アルファロメオ・ジュリエッタ

・販売期間:2011年11月~2021年11月
・中古車の平均価格:79.3万円
・中古車の価格帯:29.8万~184.5万円

アルファロメオ159

・販売期間:2006年2月~2012年4月
・中古車の平均価格:102.4万円
・中古車の価格帯:20万~359万円

まとめ:歴代オーナーに感謝! ラストオーナーは貴方かもしれない

 着座位置が右から左に移るだけで車窓に映る景色が変わり、シフトチェンジが左手から右手になるだけでも慣れを要します。右ハンドルに慣れている人だと運転するときも自然とクルマが左に寄ってしまい、久しぶりに「キープレフト」を意識してみたり。移動距離にしてわずか1メートルそこそこ。しかし、たかが左ハンドルと思うなかれ、この新鮮さは捨てがたいものがあります。

 右ハンドル車のクルマに慣れ親しんできた人ほど感じる、新鮮さとある種の「違和感」こそ、左ハンドル車の魅力のひとつです。初期投資を抑えつつ(その後の維持費には泣かされるかもしれませんが)、これまでの愛車遍歴とはガラリと趣向を変えて楽しめる格好のジャンルでもあります。

 とはいえ、限られた条件のなかで楽しめるクルマは年々数を減らしていることも事実です。未知の世界(カーライフ)に足を踏み入れるひとつのきっかけとして、維持費のことが気がかりではありますが、いまのうちに1度くらいは味わっておきたいものです。


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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