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「いまの軽って普通車以上だよね」なんて声! それでも「軽自動車を買わない」ケースとは (2/2ページ)

「いまの軽って普通車以上だよね」なんて声! それでも「軽自動車を買わない」ケースとは

この記事をまとめると

■日本で圧倒的な人気を誇る軽自動車に乗らない理由をあえて探した

■乗車定員や車内空間の余裕さなど、軽自動車として制限されている部分が最大のネック

■パワートレインや安全運転支援機能などが乗用車よりも劣っていることが多い

軽自動車でこと足らないのはどんな理由?

 軽自動車の快進撃が止まりません。2023年の国内の車名別新車販売台数は、ホンダN-BOXが23万台以上でダントツのトップ。ダイハツ・タントが15万台以上、スズキ・スペーシアが12万台以上、ムーヴが10万台以上と、トップ10には4台もの軽自動車が並びます。

 それもそのはず、近年の軽自動車は内外装の質感が上がり、走りは高速道路でも十分にパワフルで、室内はヘタなコンパクトカーよりぜんぜん広く、使い勝手がいいという仕上がりのよさ。そのうえ税金などの維持費が抑えられるし、手放すときのリセールバリューもいいときており、「乗らない理由がない」とまでいう人もいるほどです。

 でも、そんな軽自動車にも弱点はあるはず。今回はあえて、軽自動車に乗らない理由を探してみました。

 ひとつめは、やはり規定により「4人しか乗れない」ということで、どうしても5人で出かけたい人にとっては、乗らないというより乗れないのが残念なところ。2020年3月に自工会が発表したデータによれば、軽自動車に乗る人数は50%以上の人が「ひとり」と答えており、約30%が「ふたり」で、じつに80%近くの人が「1〜2人」で軽自動車に乗っていることがわかります。3人以上乗ることが多い場合には、軽自動車以外を選ぶ傾向が強いのでしょう。

 ふたつめは、ボディサイズに規定があるだけに、大きな荷物が積みにくいというのも理由のひとつ。ふたり乗車なら、後席を倒せばある程度の大きな荷物は積めますが、たとえば4人乗って海外旅行に行くようなスーツケースを4人分積むとなると、ラゲッジだけでは厳しいのでルーフキャリアを付けるなど、工夫が必要になると思います。

 軽自動車の規格では、ボディサイズは全長3.4m、全幅1.48m、全高2m以下となっており、そこからエンジンを積むスペースなどを差し引くと、室内の広さはたとえばN-BOXで、室内長が2.215m、室内幅が1.35m。後席や助手席を倒したとしても、物理的にそれより長い荷物は入らないことになりますね。

 また、大柄な人が並んで座る場合にも、カップルディスタンスが多くの乗用車よりタイトになっているので、ちょっと距離が近く、ギュウギュウに寄って座る感覚になってしまうこともあります。

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