この記事をまとめると
■トラックとバスとタクシーの業界間では、ドライバー同士仲が悪いという都市伝説がある
■過去にはお客の奪い合いなどが発生していた背景があり、同じグループ企業内でも風通しが悪かった
■最近では職人気質なドライバーが減り、サラリーマン的なドライバーが目立っている傾向にある
二種免許持ち同士はたまに衝突しあうという都市伝説の真実
二種免許が必要となるのは、トラック輸送、バスやタクシーの運行などがあるが、これらの業界間では仲が悪いという(良好なコミュニケーションが取れていないとか)都市伝説を聞いたことがある。あまり興味のない人はトラックとバスを、運ぶ物が違うくらいで似たようなものと見るかもしれないが、トラックもバスも製造するメーカーに聞くと、「バスとトラックはそもそもが異なります」ときっぱりいわれたときがある。
2024年問題もあり、ここのところトラック運転士が、負担が軽くて稼げるというタクシー運転士へ転職するといったケースが目立っているが、かつてはトラックからバス運転士への転職も珍しくなかった。
「バスのステアリングは乗用車のように『チルト&テレスコピック』機能がついており、運転士が好みのポジションを設定できます。そのようななか、ステアリングがほぼ真上に向くようにして抱え込むようなポジションにしている運転士は元トラックドライバー、という話を聞いたことがあります。同じ大型車ですがドライビングポジションも含めてバスとトラックとではかなり異なるのです」とは事情通。
なお、かつての運転免許試験場では普通二種と大型二種、それぞれの受験者同士でのケンカ沙汰も珍しくなかったとのこと。「いまは実地試験免除となり、教習所で実技検定試験も受けられますが、過去には『試験場一発勝負のみ』の時代がありました。ある県の運転免許試験場では午前中に普通二種、午後に大型二種の検定試験を実施していたそうですが、お昼ごろのほんの少し被る時間に、意味もなく殴り合いが発生したりしたそうです。理由はいまもってしてよくわかりません」(事情通)