14歳から運転できる国もあるって羨ましすぎる! かの「イセッタ」を彷彿とさせる小型EV「マイクロリーノ・ライト」が想像以上に本格的なクルマだった (2/2ページ)

スイスなら月額2万5000円からのサブスクもある

 それによって自動車の運転免許証を持たない人でも、完全な安全性と風雨から保護され、さらには持続可能なモビリティ・ソリューションにアクセスできるようになる。その意義は大きい。

 マイクロリーノ・ライトの構造は、L7e規格のマイクロリーノと同様に、高強度スチール製の自立型ボディを持つものだ。トランクには最大で230リットルのラゲッジを搭載することが可能。かつてのイセッタと同様にドアはフロントに設けられており、キャビンにはふたり乗りのスペースが広がっている。サンルーフやシートヒーターの選択など、装備面でも魅力的なメニューが揃う。

 搭載されるリチウムイオンバッテリーは、スタンダードな仕様で5.5kWh、オプションでは11kWh分を搭載することができる。ちなみにバッテリーを除いた車重は420kg。バッテリー搭載時には前者が571kg、後者では600kgといいう数字となる。

 気になる最大巡航距離はスタンダード・モデルで100km、バッテリー増量モデルでは180kmとされているから、日常的なライフスタイルのなかでそれを使用するには十分な足の長さを確保しているといえるだろう。

 エレクトリックモーターの最高出力はノーマルで8馬力、ピークモードでは12馬力を発揮する。チャージング・タイムは標準バッテリーで0〜80%が2時間、増量バッテリーでは同様の条件で4時間が必要になる。

 地元スイスでは、月に149スイスフラン(約2万5000円)でのリースプランも用意されているというマイクロリーノ・ライト。日本にもそれが導入されれば、かなりの人気を呼びそうな予感がするのだが。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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趣味
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