ファンならグッズは集めたい……とはいえハードル高し! 芸能人からスポーツ選手まで「名前が入った」クルマ5台 (2/2ページ)

日本が世界に誇るキャラクターも認知度アップに貢献

 次にアスリートの名前が冠されたモデルとして、日本で限定50台という希少なモデルとなっている、ジャガーE-PACE KEI NSHIKORI EDITIONがあります。このEペイスは、ジャガーの美しさ、速さをギュッと詰め込んだコンパクトSUV。そう、テニスプレーヤーの錦織圭選手とのコラボです。

 発売された2019年当時、錦織選手はジャガーのブランドアンバサダーを務めており、それまでにも「F-TYPE KEI NISHIKORI EDITION」「XE KEI NISHIKORI EDITION」「XF KEI NISHIKORI EDITION」「F-PACE KEI NISHIKORI EDITION」とコラボモデルを発売していました。

 錦織仕様はナルヴィックブラックのボディカラーに、サイドベントやフロントグリルなどをブラックで統一したブラックエクステリアパックがとってもクールで、20インチのアルミホイールも「スタイル5051」と呼ばれるグロスブラックフィニッシュを装着。

 ブレーキキャリパーにレッド、インテリアにもマーズレッドのレザーシートをチョイスすることで、ブラックとレッドのコントラストがとってもカッコいい1台となっています。しかも、納車時には錦織選手のサイン入り認証セットとキーホルダーが贈呈されたそうなので、ファンなら一生手放したくないですね。

 そして、クルマとは切っても切れない関係性を持つゴルフ界からは、2021年に松山英樹選手のメジャー初制覇を記念して限定発売された、レクサスLS、LC、RXの「HIDEKI MATSUYAMA EDITION」。ゴルフ場の豊かな緑や自然のなかでプレイする気持ちよさを想起させるような、テレーンカーキマイカメタリックのボディカラーが特徴的です。

 インテリアは、プレイを終えて帰宅するときにも落ち着いた気持ちになりそうな、ブラック&オーカーの専用カラーコーディネーション。贅沢なレザー張りの空間が、とても洗練されています。特典として、松山選手のサインとシリアルナンバー入りプレートなどが専用装備となっており、シフトレバーの近くに置かれています。

 さらに、自身でもゴルフをたしなむオーナーにはたまらない、松山選手レプリカキャディバッグも付帯。このキャディバッグには、ダンロップのゴルフブランドであるスリクソンのロゴが大きく入りレクサスのロゴとのダブルネーム。グリーンとホワイトのツートーンが素敵なデザインです。

 続いては、人間ではないですが老若男女問わずもはや世界的な人気を誇る、日本生まれのキャラクターと言えばハローキティ。2024年で生誕50年を迎えるそうですが、そのキティの名が車名に入っているのが、2001年に発売されたダイハツ・ミラジーノ ハローキティです。ミラジーノはどこかクラシカルな英国風のフロントグリルやボディカラーをまとったセダンタイプの軽自動車で、オシャレ感度の高い人たちから支持を得ていたモデルです。

 かわいいイメージのあるハローキティですが、このモデルではそうしたクラシカルな雰囲気を損なわない程度に専用のサイドデカールが施され、バックドアエンブレムやホログラムマークなどがさりげなくかわいさをアピール。インテリアでは、キティマーク付きのフロントシートがポイントとなっていました。

 じつは、ダイハツはこれ以前にも1997年にミラ・モデルノにハローキティ・バージョンという特別仕様車を設定しており、こちらはフロントグリルにドーンとピンクのキティエンブレムが鎮座し、インテリアではピンクのチェック柄が大胆にあしらわれ、ドアインナーやメーターにキティの顔がたくさん散りばめられているなど、キティファンにはたまらない、でも相当なキティ好きでないと赤面してしまいそうな振り切ったデザインとなっていました。

 ということで、車名に著名人の名前が入ったモデルをピックアップしてみましたが、その著名人の世界観を表現したり、偉業を讃えるものだったり、さまざまな仕上がり。今後、どんな著名人が車名に登場するのか、楽しみですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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