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日本のバイクは「メグロ」なしには語れない! カワサキの手でその名が復活した「メグロ」の胸熱ストーリー (1/2ページ)

日本のバイクは「メグロ」なしには語れない! カワサキの手でその名が復活した「メグロ」の胸熱ストーリー

この記事をまとめると

■2輪ではホンダやスズキよりも歴史がある「メグロ」ブランド

■メグロを吸収合併したカワサキが2020年にリバイバルモデルをリリースし、復活した

■目黒製作所の創業から現在のリバイバルモデルを一気に紹介

1924年に創業した二輪メーカー「メグロ」

 シェルビー・コブラやブガッティ、あるいはTVRなど、かつての名車が次々と復活を遂げているなか、クルマだけでなくバイクの世界でも我が国の名ブランド「メグロ」が復活しています。

 メグロとは、ホンダやスズキよりはるか昔の1924年に創業して数々の名車を送り出してきたバイクメーカー。のちにカワサキに吸収合併されたものの、合併から60周年を迎えた2020年、ついにMEGURO K3という記念モデルが発売されました。カワサキW800のコスメティックチューンなどと思われがちですが、じつは正統的なメグロのリバイバルと呼んで差し支えないモデルなのです。

 メグロはもともと目黒製作所というメーカーが作ったバイクの車名です。1924年、村田さんと鈴木さんというおふたりが創業し、当初は自動車修理や外国製バイクの補修部品などを作っていました。ちなみに、製作所の出資者には勝海舟の孫、勝精さんの名前も連なっています。なお、創業の地が目黒不動の近くだったために、この名前となった模様。

 製作所の評判は良く、売り上げも安定したことから「ならば、自社でバイクを作ろう」という運びとなり、1937年にZ97という単気筒OHV498cc、当時としてはパワフルな11馬力を誇るマシンを発売。

 もっとも、ベースというか参考にしたのは巷ではトップレーサーだったベロセ(Velocette:イタリア語で「スピード」の意)のVelocette KTTというバイクと噂されていますが定かではありません。トライアンフやBSAといった戦前のモデルを手がけていた製作所ならではの慧眼といえるでしょう。

※写真はVelocette KSS

 ご想像のとおり、高価だったこともありますが、当時のバイクは貴族や国家機関が顧客であり、Z97も警察などから購入されてのちのZ98とあわせて300台が組上げられました。

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