単なるパトカーとは違う! 警察が運用する「移動交番車」ってどんなクルマ? (2/2ページ)

日本のメーカーとドバイ警察が共同で運用する超ハイテク車も!

 そして移動交番は海外にも進出!? 愛知県の三笠製作所は、なんとドバイ警察との共同プロジェクトとして、アンドロイドで操作できる「走るスマートフォン」とも言える最先端の移動交番車を実証実験中。外観は前後どちらにも進めそうな電車のようなボディで、自動開閉のドアには車椅子でも乗り降りができるようスロープが付いているのが特徴です。

 これは「SPS-AMV」(Smart Police Station-Autonomous Mobile Vehicle)というもので、2018年に1号機が納車され、2023年に2号機が納車されて実証実験を続けています。その名のとおり、移動遠隔自動運転の無人交番で、警察行政サービス端末を搭載。本格稼働すれば、スマホで希望の場所まで呼び出すことができ、住民に各種支払いサービスや住民票の出力、遺失物の届出など約30のサービスを提供できるとのこと。また、ドバイ警察と通信して犯罪や交通違反を検知・通報する前後360度カメラシステム機能が搭載されるといいます。これはすごいことになりそうですね。

 ということで、警察官の手が行き届きにくかった地域や場面に、よりきめ細やかな対応を可能とする移動交番車。これからも需要が増えていきそうです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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