この記事をまとめると
■初代プリウスやC-HRなどをデザインしたのが北米トヨタの「スタジオCALTY」だ
■スタジオCALTYはこれまでに超未来的なコンセプトカーを生み出してきた
■いま見ても斬新で先進性を感じられるスタジオCALTYによる5台のコンセプトカーを紹介
独創的なデザインで世間を驚かせるCALTY産コンセプトカー
初代プリウスやC-HR、最近ではランドクルーザー250など、魅力的なスタイリングを手がけるトヨタの北米スタジオCALTY。しかし、忘れてはイケナイのが超未来的なコンセプトカー達です。今回は、そんななかから飛びっきりの5台をピックアップしてみたいと思います。
1980年代を代表する超空力スタイルのお手本
年代順に、まずは1985年の東京モーターショーに出品された「FXV」です。「アドバンスド スポーティ4WDサルーン」というコンセプトですが、何とミッドシップの4ドア4シーターというトンデモ発想で話題になりました。
背の低い流麗なボディや、ライズアップ式のヘッドライトなどはいかにも1980年代の勢いに溢れたもの。セダンとして、前方に寄ったビッグキャビンはブラックアウトされ、ボディとのコントラストがまた未来的です。ラウンド状のインテリアは市販を思わせるほどの完成度に。
2年後の同ショーでは2ドアクーペの「FXV-II」に進化し、さらに空力を極めたサーフェスボディを見せました。この時期のコンセプトカーはどれも近未来的でしたが、そのなかでも群を抜いたまとまりのよさはさすがCALTYといえます。
ド迫力フェンダーがたくましいスポーティクロカン
2台目は、2001年のシカゴオートショーに出品された「RSC」です。ラリーなどオフロードレースカーからヒントを得たクロカン4WDスポーツですが、その佇まいは未来的な2ドアのショートボディという超印象的スタイル。
強く絞られたコンパクトなキャビンに大きく張り出した前後フェンダーの組み合わせはじつにスポーティですが、リヤを持ち上げた前傾姿勢がさらなる勢いを生んでいます。前後の4灯ランプなど、ディテールもまた近未来的演出。
オレンジ色のシートが鮮やかなインテリアも見所タップリ。
フラットな面のインパネは未来と野性味が融合したかのよう。巷ではC-HRの前身だった? なんて話も聞かれますが、よりワイルドな表情がアメリカ生まれを思わせます。