万が一のときも工事のときも役に立つ!
■いったい何のために設置されている?
この「キロポスト」の設置目的は、その道路のそれぞれの位置を「番地」的に示すためです。
たとえば、高速道路を走行中に、ガス欠や故障、パンクなどのトラブルに見舞われてクルマが止まってしまった場合、速やかにハザードを炊いてできるだけ端に寄せ、三角表示板や発煙筒などの衝突を防ぐ処置を行い、道路脇に設置されている緊急連絡用の電話か、携帯から「#9910」をダイヤルして停車を知らせます。
このときにオペレーターから「キロポストの数字はわかりますか?」と訊ねられると思います。それを確認したオペレーターは、関係各所に通達をおこないます。救援に向かうレッカー車の班にはその情報を元に現場に駆けつけてもらい、交通情報を表示する部署ではその数字を元に故障車有りの表示をおこなったり、走行レーンにある電光表示板にも故障車有りの表示を行います。
もしこの「キロポスト」がなかった場合はどうでしょう? 駆けつけてもらうための場所を伝える目印探しや住所を調べるなど、かなり煩雑な工程が必要になるうえ、その位置の特定もけっこう曖昧になってしまう場合もあります。
これはユーザー側の活用の理由ですが、運営や管理の面でもなくてはならないものです。故障車のときと同じように道路の住所として、落下物の回収に向かうときや、工事の場所の設定、あるいは渋滞表示の際の位置の基準としてなど、普段から日常的に活用されています。
日本各地域の道路公団(NEXCO)のホームページには、この「キロポスト」の情報や、ほかの標識の見方、そして高速を活用するときに知っておくと便利な情報などを掲載しているので、興味がある人は見に行ってみましょう。