決められたルートを走らなくてはならない「路線バス」! 突発的な事故やイベントで通行止めなどが発生したらどうする? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■路線バスは申請を出した決められたルートで運行しなければならない

■回送時や事前に届け出ているルートが通行止めになった際はルート外の走行も可能だ

■イレギュラーな場面に遭遇し、やむを得ず迂回をする際は運行管理者の指示が必要

路線バスはそう簡単に自由には走れない!

 公共交通機関として日常生活に欠かせない路線バス。昨今ではドライバー不足による減便や運休といった話題で注目を集めている。

 路線バスはその名のとおり、決められたルートを走行することで、住宅街から繁華街などさまざまな場所に設けられた停留所をまわるのが一般的だ。

 そこで気になるのが、事故で通行止めになった場合や不測の事態で渋滞に遭遇した場合は、ルートを外れるのか? という点だ。筆者も自宅から駅へ向かう際、路線バスを利用することもあるが、いまだかつて決められたルートを外れたということに遭遇したことはない。

 そこで、今回は関東のあるバス会社の運行管理を担当している方にその辺りの事情を聞いてみた。すると回答は「路線バスは基本的に大幅なルート変更はないです。国に対して、◯◯系統はA地点からB地点を経由してC地点に至る路線であると認可を受けていますので。ただし、回送でしたらこの限りではないです」とのこと。

 つまりは公共交通機関であり、乗客から運賃を収受している事業者であるため、当然ながら国からの認可が必要であり、基本的には営業路線として決まっているため、そのルートを外れることはないというわけだ。そして、乗客を乗せることなく営業をしていない「回送」であれば、この限りではないということになる。


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