この記事をまとめると
■2月の半ばに大阪オートメッセ2024にNEWING(ニューイング)がブースを出展
■3台のクルマをもち込んで匠の技を披露した
■展示車のうちBMW 2002は、日本の伝統技能で染めたレザーをインテリアに使用
BMW 2002のインテリアは「ろうけつ染め」
2月10日(土)から12日(月・振休)までインテックス大阪で開催され、前回にも増して大盛況となった関西最大級のカスタムカーショー「第27回大阪オートメッセ2024」。
オートメッセ出展が会社創立以来21回目という、地元・関西でインテリアのカスタムを得意とする兵庫県西宮市のショップ・NEWING(ニューイング)は、「マルニ」ことBMW 2002、2代目(E30)BMW3シリーズ、初代マセラティ・グラントゥーリズモの計3台を持ち込んで、ニューイングが持つインテリアカスタムの匠の技を披露した。
また、オリジナルフロアマットやカラーシートベルトといった手軽かつ効果的なアイテムに加え、本革製のキーストラップやシートベルトで作られたバッグなどのアパレル製品も展示して、多くの来場者から注目を集めていた。
そのなかでもニューイングならではといえるのが、天然素材だけで藍染された本革を用いた本格的なインテリアカスタムとアパレル製品、多彩な色・サイドライン・チェック柄から選べるカラーシートベルトだろう。
今回持ち込まれたカスタムカーのうちBMW 2002には、この本革藍染生地を全面的に使用。シート表皮のみならず、ドアトリムやアームレスト、ステアリングやインパネ天面などにも用いられている。
しかもそれだけではない。無地の本革藍染生地だけではなく、「ろうけつ染め」と呼ばれる特殊な技術で染め上げられ、吹雪のような模様が描かれた本革藍染生地も組み合わせてカスタムされているのだ!
この吹雪のような「ろうけつ染め」は、無地の本革藍染生地と同じく、京都の藍染工房・浅井ローケツの手によるもの。ピアノ線を張り巡らせたロールから溶けたろうを跳ね飛ばして生地に付着させ、その部分だけ藍が染み込まないようにすることで、吹雪のような模様を浮かび上がらせる独自の工法「ふぶき」を開発した。
そんな2種類の本革藍染生地に加え、ブルー×レッドのサイドライン入りカラーシートベストも装着されたBMW 2002は、古き良きドイツ車らしい質実剛健さと日本の伝統工芸ならではの静謐さが合わさった、独特の上品さを漂わせる室内に仕上がっている。
ニューイングではもちろん、本革藍染以外の生地・色・柄なども多彩に用意しており、クルマ好きひとりひとりのこだわりにきめ細かく応えてくれるので、「自分だけのクルマのインテリアを作りたい」「そろそろ汚れや傷が目立ってきたので内装をリフレッシュしたい」「お手軽にワンポイントだけ雰囲気を変えてみたい」などなど、気軽に相談してみてはいかがだろうか。