ノーマルでもイケてるのはデザインの賜物! ノスタルジック2デイズで発見したやっぱり凄かったハチマル車4台 (2/2ページ)

どこを見ても極上車だらけ!

本当はデザインにも注目して欲しい!

 3台目は、Vintage Club by KINTOブースから、ハチロクこと4代目スプリンター・トレノです。この手のイベントでは御用達のクルマですが、ここでは「GRヘリテージパーツプロジェクト」の紹介として展示されていたようです。

 このプロジェクトは、2000GTやスープラなど、スポーティな旧車の部品を復刻する試みとして広く知れ渡っており、会場にはパーツの実物が並べられていました。現状の体制面ではレストアまでは手がけられないようですが、ニーズによっては検討もあり得るかも? とのこと。

 ところで、ドリフトなど走り方面で注目されるハチロクですが、同時期の5代目カローラとともに、もっとデザインが評価されるべきクルマだと思えます。コンパクトクーペ、セダンとして、そのまとまりのよさはほとんど完璧なのですから。

23年ぶりに復活したFRスポーティセダン

 最後は、本イベントの目玉である「選ばれし10台」から、1980年式の初代セリカカムリをピックアップします。セリカのセダン版として発売されましたが、FFの2代目が発売されるまでのわずか2年間という短命モデルです。

 オーナーさんは、初代セリカでトヨタのDOHCエンジンに魅了され、後に同車を購入。23年間納屋に置いていたところ、コロナ禍を機にレストアを敢行、昨年車検を通したそうです。自慢はエンジンのほか、当時唯一のFRスポーツセダンだったこと。

 カリーナをベースにしたボディは、奇をてらわない真っ当な3ボックス。大型のテールランプはモダンですが、先の6代目クラウン同様、クラシックと80年代後半以降の現代的スタイルとの橋渡し的な佇まいが特徴的です。

 さて、今回は比較的端正でノーマルなハチマル車4台をピックアップしてみました。本イベントは刑事ドラマで活躍した日産レパードなど「イケイケ」な展示車が目立ちますが、こうした味のある渋いクルマを見つけるのも楽しみのひとつではないでしょうか。


すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

愛車
いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
趣味
オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
好きな有名人
筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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