日本語の「履帯」「無限軌道」ってなんのこっちゃ?
キャタピラ
キャタピラこそ、誰もが普通に使っている名詞かもしれませんが、こちらもアメリカのキャタピラ社の製品名。日本語の正式名称は履帯、あるいは無限軌道という呼び方はなかなかファンタジックな響きを持っています。
また、英語圏でもキャタピラで通用するくらい一般的に普及しているようですが、正式にはクロウラー、トラックベルトなんて呼び方です。
近頃はSUVのデザートカスタムなんてのが流行っていますが、さらにその上をいく極地探検なんてことになると、クロウラーカスタムとして駆動輪のかわりに履帯、キャタピラを装着したクルマも散見します。そんなとき「キャタピラっていうのはね……」などと訳知り顔をするのもいいかもしれませんね(笑)。
クラクション
若いクルマ好きはご存じないかもしれませんが、稲垣潤一が「夏のクラクション」というロマンチックな曲をリリースしているくらい、クラクションは一般名称化しています。が、じつはこちらもフランスの「クラクソン(Klaxon)」社の製品名で、数十年前に日本に輸入されたものの、それが普及&訛ってクラクションと呼ばれるようになった模様。英語圏では当然通じなくて、警報ラッパはホーン(Horn)と訳すのが一般的。
話はズレますが、筆者が愛車のステアリングをモモの小径に交換した際、ホーンボタンこそついてはいたものの、ホーンのマークがついておらず、さる老舗チューナーから「これじゃ車検通らないよ」と指摘され、その場で修復していただいたのです。なんのことはない、ホーンボタンの上にガムテープが貼られ、マジックで「ラッパ」と書かれていました。が、無事に車検を通ったこと、いまではいい思い出です(笑)。