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メッキってそもそも何? ぴかぴかに輝く「クルマのパーツ」の剥がれやキズの補修方法とは (1/2ページ)

メッキってそもそも何? ぴかぴかに輝く「クルマのパーツ」の剥がれやキズの補修方法とは

この記事をまとめると

■金属のコーティング全般を「メッキ」と呼ぶ

■自動車の「メッキ」パーツの剥がれや傷ついた際の修復方法を紹介

■完璧な補修はパーツ自体の交換以外ないが、方法次第では補修をすることも可能だ

綺麗なメッキが剥がれた! 補修はどうすればいい?

 見栄を張って実力以上の働きができているかのように振る舞っていたのに、結局「素の実力」が明るみに出てしまったことを「メッキがはがれた」と表現することがありますが、いまでは使う人も少なくなっているようですね。

 実際の「メッキ」すら、知らないという人が出てきている気配すらありますが、それだけ日常の生活でメッキを意識することは少なくなっています。

 しかし、自動車の世界ではまだまだメッキが重要な装飾のイチ手法として認知されているので、「あー、内装のメッキ部分がはがれてるよー」なんていう声を聞くことがあるのではないでしょうか。

 ここでは、そのメッキの剥がれや傷ついた際の補修の方法について話してみたいと思います。

■そもそも「メッキ」って何?

「メッキ(plating)」というのは、金属で表面を覆う表面処理のことです。昔は「滅金(めっきん)」と言ったそうで、仏像や神社仏閣の表面を金の塗膜で覆うことをそう呼んだようです。それが語源となって、金属のコーティング全般を「メッキ」と呼ぶようになりました。

 もっとも一般的な「メッキ」とは「クロムメッキ」のことを指します。銀色にキラキラ輝くアレのことです。昔の車ではバンパーやグリルなどに使われていました。輝きの強さに加えて被膜が強く傷つきにくい特性があるので、バンパーやドアノブなどの接触が多い部分の保護の目的と、サビを防ぐコーティングの目的で多く活用されていました。

 しかし、いまではクルマの素材の進化やデザインの変化によって重くて野暮ったい金属部品は樹脂部品に取って代わられ、それにともなってクロムメッキの採用もどんどん減っています。一見クロムメッキに見える部分も、ステンレスの薄板がかぶせてあったり、樹脂に「蒸着メッキ」という方法で金属被膜をのせたものが主流になっています。

■「メッキ」の補修ってできるの?

 ひとくちに「メッキ」と言っても、上記のようにいくつかの種類に分かれているので、補修の方法もそれに応じたものになります。基本的にどの種類でもメッキ部分の完全な補修は困難ですが、目立たなくする方法もあるので、あわせて紹介してみましょう。

金属パーツのクロムメッキの補修

 金属部品にかけられる「クロムメッキ」は「電解メッキ」という方法でおこなわれるメッキです。正式には「ニッケル クロムメッキ」と言い、ニッケルのベース層と、クロムの表層で構成されています。

 施工には、ニッケルまたはクロムの元となるメッキ液に被メッキ部品を入れて電極をつなぎ、イオンの析出反応で表面に被膜を作ります。

 そうやって均一な金属の被膜が作られるので、あのようななめらかな質感ができあがるのですが、それゆえに補修は困難です。塗装のように削って塗り直す、という方法が通用しません。

 クロムメッキの補修としては再メッキという方法が筆頭に挙がりますが、それは下地作りからやり直して全体を改めてメッキする方法なので、補修という範疇を超えてしまいます。費用も数万円〜と高額になり、ウインドウモールなどの細長いパーツは、浸けるための大きな槽が必要になるため、体積の割に割高になるというデメリットもあります。

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