探してみると意外と受け入れ先アリ!
分類ごとの処分方法
<大型の樹脂パーツ>
おそらくクルマの交換部品のなかで最大サイズがバンパーでしょう。長さは大型SUVクラスで1900mm近くあります。これは素材的には燃えないゴミですが、サイズ的に明らかに粗大ゴミです。道具と根性があるなら、30cm四方以下に切り刻んで通常ゴミとして出すことも可能です。
スポイラーやヘッドライトなども同様ですが、金属やゴム、配線などのパーツは外した方が確実でしょう。
また、多少のダメージでまだ実用できるものなら、ネットオークションや中古パーツ販売店に売却するという方法も有力候補です。この場合は梱包や搬送、配送などの手間がかかりますが、上手く進めれば多少のお小遣いとして戻ってくるというメリットもあります。
あるいは、ふだんお世話になっているところなら、ディーラーや整備工場などに持ち込む方法もあります。この場合は処分費用が発生することがあるので注意が必要です。
<重くてゴツい足まわりパーツ>
たとえば足まわりを車高調に交換した場合、外した純正のダンパーユニットの処分に困るケースは多いと思いますが、これは粗大ゴミでの回収は難しいようです。ダンパーユニットのほとんどはガスやオイルが封入されているので、自治体では受け付けてくれないことが多いようです。仮に分解してオイルやガスを抜いたとしても、粗大ゴミの受け入れ項目にないという理由で断られることも考えられます。
サスペンションのアーム類やロッドなどのパーツも同様です。
こちらもダメージが少なく実用できるものならネットオークションや中古パーツ販売店で売却できるので一考の価値ありです。
<ブレーキやホイールまわり>
ブレーキキャリパーやディスク、アルミや鉄製のホイールなどは、ほぼ金属なので処分に応じてくれる可能性があります。しかし、これも受け入れ項目にないという理由で断られるケースもあるので、実際に問い合わせて確認しましょう。ちなみにホイールは受け付けてくれたという報告例を耳にしたことがあります。
ホイールはネットオークションや中古パーツ販売店でも人気商品なので、少しの手間を覚悟すればそれなりの実入りが期待できます。
また、販売が難しい場合は、金属の買い取り業者に持ち込むという手もあります。この場合は素材ごとの単価が設定されているので、単純に重さで金額が決まります。その場合、タイヤやブーツなどのゴム部品が付いたままだと断られる可能性が高いです。
<タイヤ>
クルマのタイヤは「適正処理困難物」という扱いになり、集積所には置けません。ちなみに「不法投棄」するのは犯罪ですので、検挙されると5年以下の懲役または1000万円以下の罰金という重い刑が科せらてしまいます。
もっともスタンダードな処分方法はタイヤ専門店に持ち込むことです。1本あたり500円〜というのが処分の相場のようです。
近くにタイヤ専門店がない場合は、少し割高ですがカー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなどにもち込みの相談をしてみましょう。
<シート、ダッシュボードなど内装パーツ>
クルマのシートは、表皮、中のスポンジ、スチールのフレームや樹脂のカバーなど複数の素材の集合体ですので、カンタンに燃やして処分というわけには行かず、粗大ゴミでは受け付けてもらえないかも、という懸念はありますが、実際は家庭のソファと同じ扱いで受け付けてもらえるようです。
需要のある車種であれば、ネットオークションや中古パーツ販売店での売却も有効です。
<オイルやクーラントなどの液体>
日頃から自分で整備を行う人ならよく知っていることだと思いますが、オイルやLLCなどのケミカル類は排水溝に流してはいけません。環境汚染に直結します。
処分については、カー用品店やガソリンスタンドなどに持ち込むのが一般的です。店によっては断られるところがあるかもしれませんが、多くの店では処分に応じてもらえるでしょう。新品を購入すればほぼ受け入れてくれるのではないでしょうか。
自治体でも処分を受け付けているところがあるようです。近頃はリサイクルに対する意識が高まっているので、どうせ捨てるからといってオイルとLLCなどを混ぜてしまわないほうが受付がスムースな場合があるようです。
このように部位や素材によって処分の方法や費用はマチマチですが、まずは処分したい方法を選んで、自治体の担当部署や店舗に問い合わせしてみましょう。