この記事をまとめると
■都心部におけるタクシー不足がここ最近で改善しつつあるように感じる
■タクシー配車アプリの普及によりタクシーの使い方が変わった
■アプリ配車サービス加盟事業者に関してはタクシー運転士が戻ってきている傾向にある
都内では空車のタクシーを見かけるようになった
過疎地域だけではなく、都市部においても深刻なタクシーの稼働台数不足となっているとの報道が目立っていたが、ここのところは、地域にもよるようではあるが、稼働台数もだいぶ増えてきており、一時よりはタクシー不足も改善に向かっているように見える。
筆者は早朝に東京都内のとある繁華街を定点観測しているのだが、少し前には通勤などでの利用のほか、朝まで飲食店で飲んでいた酔客の帰宅需要などで、実車(お客を乗せて走っている)走行しているタクシーばかり。空車のタクシーはほとんど目にすることはなかった。稼働台数が極端に少ない様子が伝わっていたのだが、最近になると空車のタクシーが目立つようになっていた。
タクシー運行の基本セオリーとして、「左折メインで運転」というものがある。交差点の角で利用客が手を挙げることも多く、流し営業のセオリーのひとつに左折を繰り返してお客を探すというものがある。
最近いつものポイントで定点観測をしていると、まさに同じタクシーが繁華街を取り囲むように左折を繰り返して筆者の目の前を繰り返し通過することが目立ってきた。利用客が減ってきたというよりは、タクシーの数が明らかに増えているのがその背景にあるようだ。
ただし、朝の通勤時間帯や夕方など繁忙時間帯では、相変わらずなかなかタクシーが捕まらないことが多い。稼働台数が増えてきているとはいえ、まだまだ十分な状況でもないということなのかもしれない。