ホンダCR-VがFCEVになって国内復活! しかも外部充電機能を備えたe:FCEVってどんなクルマ? (2/2ページ)

FCEVとなることでボディサイズもちょっとだけ成長

 新型CR-V e:FCEVのグランドコンセプトは、「E-Life Generator」というもの。外観では、気張らない知的な佇まいと、ゆとりから生まれる自然な強さをイメージしてデザインされた。ボディサイズは全長4805×全幅1865×全高1690mm、ホイールベースは2700mm。ベースとなっている北米仕様CR-Vと比べ、全長のみ110mm延長されているが、これはすべてフロントオーバーハング部の形状変更によるものだ。

 新型CR-V e:FCEVでは、ボンネット下に納められるFCスタックシステム/モーターギヤボックス/エアポンプ/電動ターボ型ACコンプレッサーなどで構成されるパワーユニットを一体化することで小型化や生産工程の効率化を実現しているが、一方で冷却系への要件も高くなっており、そのためフロントグリルやバンパー先端部を前方へ延長することで冷却性能の向上が図られている。

 その延長されたフロントまわりでは、上下二分割形状を採用したフロントグリルや、バンパー左右に設けられたエアダクトなどがe:FCEVの識別点となる。ベース車両に対してフロントフード、フロント左右フェンダー、フロントグリル、フロントバンパー、さらにリヤバンパー下部の形状がe:FCEV専用となっている。

 また、前述のAC充電/給電口が左フロントフェンダーに備わるほか、同じく左のリヤフェンダーには、水素の充電口が備わる。

 一方、インテリアは「上質なのにタフに使えるモダンコーディネート」を目指してデザインされており、近年のホンダ車に共通する水平基調のインパネや3連ダイヤルスイッチを採用。シート表皮には環境に配慮したバイオ合皮を使用し、品質の高さとサステナブルを両立。

 車内は2列シート5名となっており、後席のシート下に水素タンク(小)、そして後席シートバックの背後、ラゲッジルームにもうひとつの水素タンク(大)が配置される。そのため、ラゲッジルームにはアレンジ可能なフレキシブルボードが用意されており、荷室スペースをオーナーの使いやすいように上下に区切ることができる。

 日本仕様CR-V e:FCEVのボディカラーは、プラチナムホワイト・パールとメテオロイドグレー・メタリックの2色。インテリアはブラックの1タイプとなる。そのほか、詳細なスペックや車両価格については正式発表となる2024年夏に明らかとなる模様だが、販売形態についてはリース形式となるようだ。

 ヴェゼル、ZR-V、WR-VといったSUVラインアップを充実させているホンダだが、なかでも最上級モデルとして導入されるCR-V e:FCEV。その全容が明らかになる日を、期待して待ちたい。


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